大分高で二塁送球が1,83秒を記録、高校通算22本塁打を放つ尾形勇太選手は、進学を希望している。
「たくさん刺しているので」
大分高の尾形勇太選手は、二塁送球が1.83秒を記録する強肩捕手で、春先にスカウトの間で評判となっていたという。「肩は自信があります。盗塁阻止率は分かりません。許したときのことは覚えているけど、たくさん刺しているので」と本人も話すと、2月に就任した内川聖一選手の父・内川一寛監督も「肩は強くてコントロールもいい。相手には走ってほしいんですよ。アウトが1つ取れるから」と評価する。
また、打撃でもこの春から10本塁打を放ち、高校通算22本塁打とし、内川監督は「打球が伸びるようになって確率も上がった。」と話し、内川聖一選手と比べても「チーム内での信頼感は同じで、バッティングは長男の高校時代に近い感じになってきました」と話す。
この尾形選手には中日の三瀬スカウトが「柔らかくいいスローイング。捕ってから速くて正確。打撃も小力があって逆方向に長いのが打てる。九州トップクラスですね」と評価するなど高く評価されていたものの、大分高校が今夏も初戦で敗退するなど、アピールする機会が少なく、大きく取り上げられて来なかった。それでもその初戦では2安打を記録し、盗塁も刺すなど力を見せていた。
「プロはそのあと成長したら考えたいです」、尾形選手はまずは進学を希望する。大学で実力をアピールし、その後にプロ入りを目標とする。
九州NO.1とも言われる強肩捕手の今後に注目したい。

「柔らかくいいスローイング。捕ってから速くて正確。打撃も小力があって逆方向に長いのが打てる。九州トップクラスですね」とは中日・三瀬スカウト。そんな逸材がなぜ一般には無名かと言えば、レギュラーに定着した高1秋以降、夏と秋の県大会で最高3回戦止まりだったからだ。
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