仙台育英と対戦し敗れた履正社、プロ注目の151キロ左腕・福田幸之介投手と今大会2本塁打の森田大翔選手は進路について明言はしなかった。また、プロ注目の強打の捕手・坂根葉矢斗選手も注目される。
スクイズ
この日の仙台育英戦では3-3の同点で迎えた7回1アウト2塁の場面で、先発した増田壮投手をリリーフした福田幸之介投手、「自分の流れを持ってこようと思っていた」とこのピンチを無失点に抑えた。
しかし8回、先頭打者に二塁打を浴びると送りバントで三塁に進められ、仙台育英の5番の強打者・尾形樹人選手にスクイズを決められた。高めに外した142キロをしっかりと決められ「自分のせいで負けてしまって本当に申し訳ないです」と涙を流した。
履正社に入学して3年間は、入学時に監督だった岡田監督が退任し、大阪では大阪桐蔭に負け続けた。福田投手自身も増田投手など同学年の投手の中で3番手だったが、高校3年までに最速151キロを投げる左腕投手に成長し、夏には大阪桐蔭を破って甲子園にも出場、背番号10で甲子園で好投を見せた。
福田投手は、「チーム一丸で、ほんまに夏の甲子園を目指そう、日本一を目指そうと。先輩たちが作ってきた履正社。このまま弱い履正社と言われるのではなく、強い履正社に戻そうとみんなで話していた。少しは戻せたんじゃないかと思います」と話した。
進路については「多田先生と相談して決めていきたい」と話したものの、プロ志望届を提出する可能性が高いと見られる。151キロ左腕投手としての価値は非常に高く、伸びしろがまだまだある事もあり、ドラフト会議では3位前後での指名の可能性があると思う。
ノーヒット
今大会、2試合連続ホームランを放った森田大翔選手、この日も4番サードで出場したが、2つの四球を与えられ、2打数ノーヒットに終わった。「3戦連発を打てれば良かったけど、チームを勝たせるのが4番の仕事。4番として警戒されている中で結果を出さないといけなかった」と話した。
プロ志望届については「これから相談します」と話し、これから多田監督と相談してプロ志望届を提出するかどうかを決める。
履正社の強打者としては、2019年阪神ドラフト2位の井上広大選手、2020年横浜DeNAドラフト4位の小深田大地選手がいるが、この二人ほど注目はされていなかったものの、今年のドラフト候補の中では貴重な右の大砲で、獲得を狙う球団もあると思う。
また、春に履正社の4番を打ち、プロも注目する強打の捕手・坂根葉矢斗選手は、この日は8回2アウト1,3塁の場面で代打で登場したが、三振に倒れてチャンスをものにできなかった。
今夏の大阪大会初戦で右手小指にファウルチップを受けて骨折、その後、速い回復を見せて大阪大会ではホームランを放つなどしていたが、最後の夏の甲子園は代打での出場だけとなった。それでも「みんなが頑張って甲子園まで連れてきてくれてうれしかった。これからも上のレベルで野球をしたい」と話し、最後の甲子園を楽しんだ。
今後はプロ入りを目指していく。



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