中央学院が臼井夕馬投手と颯佐心汰投手の継投で甲子園初勝利を挙げた。
140キロカルテット
先発した臼井夕馬投手は最速142キロの速球を投げる右腕で、この日もやや横の低い位置から腕の振りが良く130キロ中盤から後半の速球を投げた。初回に2ベースヒットと四球でランナーを貯めたがその後はテンポもよくなり、この日も最速142キロを記録した速球と変化球を織り交ぜた。
5回を投げて3安打2奪三振無失点だったが、ここでスパッと投手を交代した。中央学院には他にも、この日ショートで出場した二刀流の颯佐心汰投手が148キロ、188cm右腕の蔵並龍之介投手も142キロを記録し、2年生の三宅遼真投手も140キロを記録するなど、140キロを投げるカルテットいる。
2番手で登板したのは颯佐投手。ショートからピッチャーマウンドに上ると、ストレートは最速142キロだったが力のある球で、ややコントロールに苦しみ7回には2安打2四死球で1失点したものの、なおも続くピンチを三振で抑えた。8回、9回は自分の投球ができていた。
4回2安打4奪三振1失点だった颯佐投手は、「1勝して勢いに乗ることが目標だった」と話して勝利に笑顔、臼井投手は「甲子園で投げられてワクワクした」と話した。
中央学院は二刀流として注目された大谷拓海選手がいた2018年の春のセンバツに出場したが、この時は初戦で敗退をしている。颯佐投手は内野手と投手の二刀流としてプレーし、大谷選手からは「どっちも好きでいることが一番大事」とアドバイスを受けていた。
大谷選手は甲子園出場後にプロも注目したが社会人野球のセガサミーに進み、昨年限りで引退をしているが、この日、中央学院の初勝利を手にして颯佐投手は「勝ちました、と言いたいです」と話した。
50m5.8秒の俊足でもある颯佐選手、次は大谷選手の叶わなかったプロ入りも実現させてほしいと思う。


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