春季高校北海道大会の札幌支部予選の組み合わせが決まった。北星学園大付の191cm右腕・石田充冴投手にはすでに7球団のスカウトが視察に訪れているという。
今月に143キロ記録
石田充冴投手は191cmの長身右腕として注目されていたが、球速もこれまでの130キロ後半から、今月の練習試合で143キロを記録し、すでに7球団のスカウトが視察に訪れているという。この日は札幌支部予選の組み合わせが決まったが、「やってきたことが少しずつ出てきている。春はそれがどこまで通用するか」と話し、意気込みを見せた。
昨年秋は全道大会に出場し、初戦の駒大苫小牧戦で7回途中3失点で敗れたものの、6回まではノーヒットで無失点の投球を見せた。そしてこの春には関東に遠征し、東海大菅生や土浦日大などと練習試合で3試合に先発し、「直球で空振りが取れた。直球は通用すると感じることができた」と甲子園に出場する高校の打者にもストレートの威力が通用した。
その後も本来の18.44mの距離での投げ込みだけでなく、20mでの投げ込みも行い、「まだまだ腕が振れていなかった変化球も鋭くなったし、それから18・44メートルにすると近く感じてコントロールしやすい」と工夫をしながら変化球や制球を磨く。沼山監督も「考え方、意識が成長している」と話す。
この春は「最低でも全道ベスト4」と話し、昨年の秋を超える事を目指す。そして夏は高校での最終目標の甲子園出場を、そしてその先のプロ入りの目標についても「チームとして動く中で、個人の邪念が入ると勝てない。チームが勝ち、その中で活躍を認められることで、目標のプロも近づくと思っている」と話した。
しっかりとした考え方ができる191cmの大型エース、まずは春の投球が非常に注目される。

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