193cm95kgの大型右腕で最速154キロを記録するなど急成長を見せている仙台育英の山口廉王投手に、この日は巨人、阪神、広島など4球団のスカウトが視察して注目した。
佐々木朗希投手のように
山口廉王投手は193cm95kgの大型右腕投手で、1年時はコンパクトなフォームから力強い140キロ台のストレートを投げていたが、「大きい体に対して小さいフォームだと見られ方も良くない。体を大きく使おう」と佐々木朗希投手のように高く足を上げるフォームに改良し、最速154キロを記録している。
この日の春季宮城大会準々決勝では、昨年秋の準々決勝で敗れてセンバツ出場が絶たれた相手・東陵との対戦となったが、5回途中から山口投手がリリーフすると、9回までの4回1/3を2安打5奪三振無失点、9回最後の打者にこの日最速となる148キロを記録するなど三者三振で締める圧倒的な投球を見せた。
試合も3-1で勝利しリベンジし、試合後は「本当に長い8カ月だった。最高の気分」と涙を見せて話した。
この日は巨人、阪神、広島など3球団のスカウトが視察をしたが、広島の近藤スカウトは「初めて見ましたが、直球に力がありますね」と評価した。
仙台育英の須江監督も「変化球でも緩まない。大型にも関わらず、カーブ、スライダー、フォークが腕の振りで、変化球だなと感じさせないので、それが素材としての良さ、そこが真の評価だと思います。今年の高校生を代表するようなところに上がると思います」と話した。
昨年も仙台育英からは高橋煌稀投手や湯田統真投手が150キロ超の速球を投げ、ドラフト上位候補として注目されていた。今年も山口投手、佐々木広太郎投手など体格があり速球も強い投手があり、春の宮城大会、東北大会と勝ち上がってゆけばその名前を何度も聞くことになりそうだ。そして高橋投手、湯田投手が大学に進学したが、山口投手の進路にも注目が集まることになる。


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