北海道NO.1右腕と注目される旭川実の田中稜真投手がこの夏の初登板で、11者連続を含む15奪三振を記録した。北海道日本ハムのスカウトが評価している。
147キロ
この日の旭川南戦で先発した田中稜真投手は、がっしりとした体からバランスの良いフォームで次々と威力あるストレートを投げ、球場の球速表示が141キロだったが、視察をしていたプロのスカウトのスピードガンでは147キロを何度も記録した。
2回1アウトからは11者連続で三振を奪う圧倒的なピッチングで、6回72球を投げてノーヒットで無四球のピッチング、18人から15個の三振を奪うと、7回にはマウンドを譲った。「夏の初戦の独特な雰囲気を感じながら真っすぐを主体に、あまり力を入れず、フォームを意識して丁寧に投げた。連戦を勝ち抜くため、できるだけ球数を少なくできればと入り、三振は意識していなかった」と話した。
田中投手は春の道大会1回戦・札幌大谷戦で151キロを記録したが、2回戦の北海戦では1−3で敗れた。「球の質が良くなく当てられたが、思ったよりも勝負できる感覚もあった。圧倒できる精度や強さを求めたい」と話し、春からの1ヶ月でさらに磨きをかけてきた。
この日は北海道日本ハムの白井スカウトが視察し、「ひと冬越えて安定感が増した。昨年に比べてもコントロールが良くなっていますし、見るたびに確実に成長している。いい感じで入れたと思います」
この日のピッチングを千葉ロッテでプレーする兄の楓基選手は、「親から連絡があって、ビックリしました。いつの間にか成長したなあと。ピッチングは本格派で闘志むき出しに投げる感じで、自分とは違うスタイルなので少し羨ましいです。自分もすごく刺激になります。自分も一日でも早く支配下登録をしていただけるようにアピールしていきます」と話しエールを送るとともに刺激も受けた。
北北海道では帯広農業の渋谷純希投手が25日に22奪三振を記録しているが、田中投手は「いずれ戦う可能性があるので楽しみ」と笑った。まずは旭川の代表を決める29日の旭川明成戦に全力を注ぐ。


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