夏の高校野球青森大会では、プロ注目の左腕・八戸学院光星の洗平比呂投手がライバル青森山田との試合に先発したものの、春に痛めた肘の影響により本調子ではなく、4回途中で3安打2失点し降板した。この試合には中日や千葉ロッテなど7球団が視察した。
「力が入らなくなった」
先発した洗平比呂投手だったが、この日は最速が130キロ程度と本来の140キロ前半から中盤の球が投げられず、2ランホームランを浴びるなど3回0/3を投げて3安打2失点、「4回は迷惑をかけると思ったので自分から降板しました」と話し、自ら最後の夏のマウンドを降りた。
試合後には、「肘の痛みが4月からずっとあった中で投げさせてもらったが、万全ではなかった。何とかチームを勝たせようとしたが、投げていくうちに力が入らなくなった」と話し、春に左肘を疲労骨折していたことを明らかにした。仲井監督も「大丈夫と言っていたけど、大丈夫じゃなかったですね」と話した。
洗平投手は高校1年の夏から4大会連続で甲子園に出場し、力強くてキレのあるストレートと鋭い変化球を投げ続けた。高校最後の夏にこのようなことになるのは非常に残念だった。
将来について洗平投手は、「まだはっきりとは決めていません」と話し、「まだ実感がない。これから考えたい」と続けた。プロ志望の意思を持っており、後は故障の具合などをみながら最終的にプロ志望届の提出を判断することになる。
最後の夏にアピールできなかったことや、プロ入り後も左肘の状態というのは気になる所ではあるが、独特な腕の出方をする左腕投手で147キロの球速もこれまで出しており、持っているものは非常に高いと評価できる。個人的には2位くらいで指名される選手だと思うが、ドラフト当日には4位くらいで狙っていくような流れになってくるかもしれない。




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