夏の高校野球青森大会の注目選手を紹介します。左右に150キロを望める投手が多く、将来、プロを賑わせる選手がそろう。ドラフト注目度A。
注目選手
八戸学院光星の洗平比呂投手は147キロの左腕投手で昨夏、今春の2度の甲子園に出場し経験を摘んでいる。腕が一度コンパクトに畳まれてから伸びてくる感じのフォームでとにかく振りが素晴らしく、130キロ台でも空振りを奪えるフォームだと思うが、140キロ後半の球を投げ続けられるようになった時にプロの打者が打てるだろうか。岡本琉奨投手も左腕投手だが、下半身の強さで上体はコンパクトに腕を振るタイプで148キロの球を投げる。
八戸工大一の金渕光希投手は183cmの左腕投手で、体全体を使って投げることができるしなやかなフォームから、144キロのストレートと、鋭いスライダーで三振を奪う。侍ジャパンU18代表候補にも呼ばれるなど評価されている。
青森山田の関浩一郎投手は187cmから149キロを記録、無駄のないフォームで見るたびにすごくなっていく感覚がある投手。櫻田朔投手も185cmの右腕で145キロを記録、関投手よりも体の反動を使うようなフォームで、躍動感がある。
弘前学院聖愛の吹田志道選手は188mの長身右腕投手で柔らかいフォームが特徴。体重も78kgから83kgまで増やしてきて144キロまで伸ばしているが、88kgくらいになった時には柔らかいフォームから150キロを出す投手となりそうだ。外野手の内山瑛太選手は全国でもトップクラスの俊足で、50mは5.8秒を記録し、1塁駆け抜け3.65秒は驚異的。左打席からホームランを放つ打力もあり、楽しみな選手。
その他の選手
青森山田は4番の原田純希選手がセンバツでも強打の一端を見せていた。スイング力が凄まじく当たれば飛ぶという感じ。183cmの遊撃手・吉川勇大選手に、木製バットを使ってシャープなスイングをする對馬陸翔選手などに、2年生の大型遊撃手で長打力が魅力の蝦名翔人選手、1番の佐藤洸史郎選手、俊足強肩の佐藤隆樹選手など打線もつながる。2年の下山大昂投手と菊池統磨投手も130キロ後半を投げており、来年も楽しみは続く。
八戸学院光星は50m5秒台の足と強肩で高い身体能力を持つ砂子田陽士選手が注目されるが、春に脱臼で離脱してしまった。復活が待たれる。安打を打てる三上祥司選手、長打力のある山本優大選手、足のある渡部主衣選手、長打力もあり140キロを記録する佐藤凌選手などがいるが、青森山田の上を行くには左腕エース2人の活躍とともに2年生からの台頭も欲しい所。
弘前学院聖愛は2年生左腕の芹川丈治投手が春に81球完封を記録、テンポ良く打たせて取る左腕投手で吹田投手とともに勝てる投手だ。
東奥義塾の本多茂仁投手は176cmの右腕で143キロを記録、球の質も良いピッチャー。弘前東の工藤龍右投手は168cmの左腕投手で球速は130キロ後半を記録する。変化球を一通り使って抑える。
八戸工大一の今野航来選手は50m5.9秒の外野手で内山選手と俊足を争う。
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