夏の高校野球東東京大会では、関東第一が4回戦で足立新田と対戦し、坂井遼投手、2年生の坂本慎太郎投手、そして高橋徹平選手の高校通算59本目のホームランで8-0と快勝した。この試合には広島、巨人など6球団が視察した。
6球団視察
この日は最速142キロの速球を投げ、打撃でも期待されている2年生左腕の坂本慎太郎投手が先発した。坂本選手は初回の攻撃で相手の野選により三塁走者を返す打点を挙げた。
その裏のピッチングではチェンジアップとストレートを組み合わせて3者連続三振を奪うと波に乗り、3回を1安打無失点に抑えてエース・坂井投手に繋いだ。3回戦の芝高戦では失点をし、8回までリードされる苦しい展開となっていたが、「2連投だったので、期待に応えられるように。しっかり投げられた」と話した。
坂本投手はU12代表、U15代表を経験し、少年野球時代から注目されていた選手で、二刀流だったが高校に入学すると左肘を故障し、1年11月に手術をした。投手として「心が折れかけていた」と話し、中学時代に注目されていたことから「投手をやめたのではないか」と噂になるほどだったが、リハビリ期間に下半身を強化し、最速142キロを記録するまで成長した。
そして4回からはエースで149キロ右腕の坂井遼投手が登板すると、この日の最速は146キロを記録し、3回を1安打5奪三振無失点と相手を圧倒した。6回には2つの四球を与えて1アウト満塁のピンチを招いたが、「気持ちを切り替えられた」と2者連続三振で抑えきった。
また、関東屈指のスラッガー・高橋徹平選手も4点リードの4回2アウト2塁の場面で、ストレートを捉えてレフトに2ランホームランを放った。狙い球ではなかったが、「自分が打つ球じゃないと思ったら、当たっちゃった。打った瞬間いったとわかった」と話す当たりだった。これで高校通算を59本とし、この日は3安打3打点の活躍だった。
この日は巨人、広島など6球団のスカウトが視察し、広島の尾形スカウトは坂井投手について、「真っすぐも走っていて、スライダーの切れもいい。将来が楽しみな選手」と評価した。
さまざまなタレントがそろってきた関東第一、この夏の主役になるものを持っている。




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