2024年の高校生投手で、ドラフト会議で指名されそうな選手の最終予想をいたします。
高校生投手のドラフト上位候補
◯は1月に予想した上位候補、評価は1月時→今回
選手名 | 学校 | 投打 | 特徴 | 評価 | 順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|
投 | ◯川勝空人 | 生光学園 | 右右 | 180/85 | 特→A | 4位 |
◯清水大暉 | 前橋商 | 右右 | 190/85 | A→A | 2位 | |
小川哲平 | 作新学院 | 右右 | 183/90 | A-→A | 3位 | |
村上泰斗 | 神戸弘陵 | 右右 | 180/76 | B→A | 1位 | |
津嘉山憲志郎 | 神戸国際大付 | 右右 | 178/92 | A-→A- | 4位 | |
藤田琉生 | 東海大相模 | 左左 | 198/93 | B→A- | 2位 | |
今朝丸裕喜 | 報徳学園 | 右右 | 185/68 | B→B+ | 1位 | |
柴田獅子 | 福岡大大濠 | 右左 | 186/85 | B+ | 2位 | |
昆野太晴 | 白鴎大足利 | 右右 | 180/80 | B+ | 4位 | |
洗平比呂 | 八戸学院光星 | 左左 | 177/76 | A- | – |
高校生でAランク(ドラフト1位指名級)は3人とした。
川勝空人投手は昨年夏の投球が圧倒的で、150キロ前後の強いストレートを低めに投げており、変化球も含めて個人的に非常に高く評価していた。しかし今年は投げられはしているものの昨年の調子とは遠い状態となっている。それでもその選手のポテンシャルを評価するならば昨年の状態をそのまま評価してAランクに残した。
清水大暉投手は昨年に長身から140キロ後半の速球を角度良く投げていたが、今年はフォームを作り直し、丁寧に前でリリースする形と変化球も使うスタイルで総合力を高めていた。球速自体は昨年のほうが良いと感じる部分もあるが、着実に成長している姿をスカウトも評価しておりAランクとしている。
村上泰斗投手は昨年夏から勢いのある球を投げていたが荒れた投球もしていた。しかしこの夏までに変化球のキレも非常に良くなり、自信を持って投げ込めるようになっている。球の勢いではトップではないかと思われ、また夏に温存されて最後の素晴らしい投球を見せながら敗れた事で悪い印象がなく終えている事も好材料となる可能性がある。
小川哲平投手は1年時からすでにドラフト上位指名になるような投球をしていたが、センバツで調子が良くなく、評価自体はあまり聞かれなくなった。ただし、夏は力強い球も投げており、持っているものの高さはスカウトも評価済みで、それほど評価が下がることは無い。
同じく津嘉山憲志郎投手も1年時からチームを勝たせる投球ができており、迫力も精度も十分のピッチングをしていたが、登板も多くなっていたこともあり2年夏に肘の故障によりトミー・ジョン手術を受けて今夏は投げられなかった。ただしこれによって評価を下げる必要はない。
一方で、報徳学園の今朝丸裕喜投手は高身長から150キロ前後の球を投げてセンバツで大きな実績を作った。個人的にはやや物足りなさも感じるが、夏はU18代表でも変化球を使った投球を見せ、引き出しの多さも見せている。プロの評価が高い投手だ。
また東海大相模の藤田琉生投手は1年時から長身左腕として期待されていたものの、その力を見せ始めたのは夏前の関東大会で、そこから150キロ近い球を投げるようになり、一気に評価を急上昇させた。ポテンシャルの高さとこの成長度で高い評価となりそうだ。
白鴎大足利の昆野太晴投手も春の関東大会で球威抜群の投球と共に変化球で遊ぶようん投球も見せ、高い素質を見せていた。投げ合った清水投手の方を評価するスカウトは多かったが、持っているものは素晴らしい。
洗平投手は1年時、2年時に甲子園で活躍をし、独特なフォームからの力とキレのあるストレートを投げていたが、3年時は思うような投球ができずプロ志望をしなかった。
その他、ドラフトで指名されそうな高校生投手
選手名 | 学校 | 投打 | 特徴 | 評価 | |
---|---|---|---|---|---|
投 | 高橋幸佑 | 北照 | 左左 | 178/81 | B |
山口廉王 | 仙台育英 | 右右 | 193/95 | B | |
坂井遼 | 関東第一 | 右右 | 178/78 | B | |
高尾響 | 広陵 | 右右 | 172/73 | B | |
狩生聖真 | 佐伯鶴城 | 右右 | 186/72 | B | |
井上剣也 | 鹿児島実 | 右右 | 175/77 | B | |
渋谷純希 | 帯広農 | 左左 | 181/89 | B- | |
山内悠生 | 北見柏陽 | 左左 | 184/87 | B- | |
池田悠真 | 紋別 | 右右 | 184/89 | B- | |
石田充冴 | 北星大付 | 右右 | 191/86 | B- | |
岡本琉奨 | 八戸学院光星 | 左左 | 176/82 | B- | |
金渕光希 | 八戸工大一 | 左左 | 183/80 | B- | |
堀江正太郎 | 文星芸大付 | 右右 | 187/78 | B- | |
冨士大和 | 大宮東 | 左左 | 186/81 | B- | |
上原堆我 | 花咲徳栄 | 右右 | 176/85 | B- | |
菊地ハルン | 千葉学芸 | 右右 | 200/101 | B- | |
岩瀬将 | 菅 | 右右 | 180/83 | B- | |
三村晃次郎 | 平塚学園 | 右右 | 185/96 | B- | |
沼井伶穏 | 横浜隼人 | 右右 | 186/82 | B- | |
鈴木圭晋 | 横浜創学館 | 右右 | 183/83 | B- | |
茨木佑太 | 帝京長岡 | 右右 | 187/92 | B- | |
篠原響 | 福井工大福井 | 右右 | 174/71 | B- | |
寺田光 | 磐田東 | 右右 | 184/103 | B- | |
小船翼 | 知徳 | 右右 | 198/110 | B- | |
内山京介 | 豊橋中央 | 右右 | 184/77 | B- | |
平塚大記 | 市岐阜商 | 右右 | 191/79 | B- | |
塩貝迅平 | 京都翔英 | 右右 | 180/71 | B- | |
三浦尊神 | おかやま山陽 | 右右 | 185/85 | B- | |
有馬恵叶 | 聖カタリナ | 右右 | 190/80 | B- | |
吉岡暖 | 阿南光 | 右右 | 182/79 | B- | |
金田龍乃介 | 中津東 | 右右 | 175/70 | B- | |
田中稜真 | 旭川実 | 右右 | 175/72 | B+ | |
高沢奏大 | 一関学院 | 左左 | 188/85 | B+ | |
伊東尚輝 | 愛工大名電 | 右右 | 182/82 | B+ | |
平嶋桂知 | 大阪桐蔭 | 右両 | 187/84 | B | |
谷口優人 | 鹿屋中央 | 右右 | 177 | B | |
十川奨己 | 立命館宇治 | 右右 | 195/86 | B- | |
岡村宝 | 高知商 | 右右 | 189/70 | B- | |
西尾海純 | 長崎日大 | 右右 | 177/77 | B- |
その他、指名されそうな投手としてBランク、B-ランクの投手からピックアップをした。今年はここにいる投手が昨年よりも多くなっている。
Bランクの投手は指名は確実と見られ、北照の高橋幸佑投手は左腕として、佐伯鶴城の狩生聖真投手は持っているポテンシャルで更に高く評価されている可能性がある。
B-ランクでは菊地ハルン投手や沼井伶穏投手、小船翼投手など高いポテンシャルを持った選手のほか、吉岡暖投手は実戦経験も豊富で、もっと上に評価される可能性もある。
指名順位予想
2023年に指名された高校生投手と比較して、指名順位を予想してみる。
順位 | 2023年 | 2024年 |
1~2位 | 前田悠伍・大阪桐蔭 坂井陽翔・滝川二 河内康介・聖カタリナ |
今朝丸裕喜・報徳学園 村上泰斗・神戸弘陵 清水大暉・前橋商 藤田琉生・東海大相模 柴田獅子・福岡大大濠 |
3~4位 | 東松快征・享栄 木村優人・霞ケ浦 武田陸玖・山形中央 日當直喜・東海大菅生 杉山遙希・横浜 福田幸之介・履正社 成田晴風・弘前工 早坂響・幕張総合 |
小川哲平・作新学院 高尾響・広陵 川勝空人・生光学園 昆野太晴・白鴎大足利 津嘉山憲志郎・神戸国際大付 河野伸一朗・宮崎学園 高橋幸佑・北照 坂井遼・関東第一 狩生聖真・佐伯鶴城 |
5位以下 | 山口廉王・仙台育英 井上剣也・鹿児島実 吉岡暖・阿南光 |
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育成 | 武内涼太・星稜 寿賀弘都・英明 松石信八・藤蔭 清水麻成・樹徳 加藤大和・帝京大可児 川下将勲・函館大有斗 杉原望来・京都国際 宮國凌空・東邦 木瀬翔太・北嵯峨 園田純規・福岡工大城東 藤原大翔・飯塚 千葉隆広・旭川明成 長水啓眞・京都国際 |
渋谷純希・帯広農 山内悠生・北見柏陽 池田悠真・紋別 上原堆我・花咲徳栄 菊地ハルン・千葉学芸 沼井伶穏・横浜隼人 茨木佑太・帝京長岡 寺田光・磐田東 小船翼・知徳 岡本琉奨・八戸学院光星 有馬恵叶・聖カタリナ 金田龍乃介・中津東 |
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