春季高校野球愛知県大会の1回戦が行われ、「公立の星」として注目を集める高蔵寺高校の左腕エース、芹澤大地投手(3年)が、安城高校との1回戦で圧巻のピッチングを見せた。7イニングを投げて4安打1失点、そして毎回の12奪三振を記録。そのポテンシャルの高さに、日米合わせて7球団のスカウトが熱い視線を送った。
公立校の星、149キロ左腕が圧巻の12奪三振!
芹澤大地投手は初回から飛ばした。先頭打者を空振り三振に仕留めるなど、立ち上がりからそのストレートは走り、高蔵寺高校に流れを呼び込んだ。毎回の奪三振を重ね、最終的に7イニングで12個もの三振を奪った。
6回には1アウトから連打と暴投で1点を失い、「暑さもあって後半に疲れが出た」と話したものの、自己最速の150キロに迫る149キロを記録し、112球を投げて4安打12奪三振1失点の投球にを見せた。
日米7球団スカウト熱視線!中日スカウトも絶賛する「ボールの質」
この試合には、NPB7球団に加え、MLB1球団のスカウトも視察に訪れた。中日の音スカウトは、「ベース上のボールの質がいい。欲しい球団は上位で取るクラス」と、その素材の良さを高く評価した。芹沢投手は、先日行われたU-18日本代表候補強化合宿にも参加しており、全国レベルでもその才能をアピールしている。
進路については進学の可能性を報じられているものの、自分の中では考え中という状況のようで、今後もドラフト会議での指名の可能性があるかぎり、スカウトは足を運ぶ事になりそうだ。柔らかさと力強さを併せ持つフォーム、野球ではそれほど有名ではない公立校で、中学ではほとんど無名だった選手が、3年春に150キロを記録する左腕に成長したことなど、魅力十分の左腕投手で、プロ側も放っておけない素材であることは間違いないだろう。
春季大会の目標について芹澤投手は、「ベスト8までいって、夏の大会のシードを取りたい」と話し、夏の甲子園出場に向けた第一歩として、この春の大会に懸ける意気込みを示した。7回までに味方が7点を挙げると一塁の守備に就き、再登板の可能性も見つつ、チームの勝利を見届けた。夏に向けて本気を見せている。
芹澤大地投手 プロフィール
- 氏名: 芹澤 大地(せりざわ だいち)
- 所属: 高蔵寺高等学校 3年
- ポジション: 投手、一塁手
- 投打: 左投(記事より)
- 最速: 149キロ(スカウト計測)
- 特徴: プロ注目の左腕。最速149キロのストレートと、毎回の奪三振を奪う高い奪三振能力が魅力。U-18日本代表候補にも選出された。

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