現時点ではまだ課題があるものの、将来は大化けしてチームのエースになりそうな高校生投手の獲得も、ドラフト会議では非常に注目されるポイントとなる。当サイトではその選手をB-評価の高校生投手としてこれまで第1回から第6回まで合計18投手を紹介し、今回も将来が楽しみな逸材を3名紹介します。
第1回(石山愛輝投手、江藤蓮投手、富田櫂成投手)
第2回(高橋友春投手、吉田大輝投手、川畑秀輔投手)
第3回(中村心大投手、宇佐美球児投手、渡辺颯人投手)
第4回(長崎蓮汰投手、川端勝利投手、小川秋月投手)
第5回(矢吹太寛投手、山田 玲投手、中西浩平投手)
第6回(桑山晄太朗投手、木本夢翔投手、山田晃太郎投手)
B-評価とは何か?
ドラフト候補選手とみんなの評価では、ドラフト候補選手を独自の基準でランク付けしている。特A、A+、A、A-ランクは、ドラフト上位指名が有力な選手、B+、Bランクは指名の可能性が高い選手とし、B-評価は「ドラフト会議で指名される可能性のある選手」としている。
昨年のドラフト会議では、北星学園大付の石田充冴投手(巨人4位)、福井工大福井の篠原響投手(埼玉西武5位)、千葉学芸の菊地ハルン投手(広島5位)、聖カタリナの有馬恵叶投手(中日6位)がドラフト会議時点でもB-ランクとして評価し、ドラフト会議で指名を受けた。ポテンシャルが高いが制球の課題があったり、またはここぞという試合でアピールする投球ができなかったものの、練習を視察したスカウトの目に留まったり、あるいは夏の大会終了後からドラフト会議の行われる10月までに大きく成長したりすることもある。
こういう選手は入団後に大きく成長し、球界を代表するような投手になっていく元もあり、非常に楽しみなプロスペクトとなる。このように、現時点ではまだ課題もあるが、大化けしそうなB-ランクの高校生投手を紹介します。
楽しみなB-評価の高校生投手(抜粋)
今回も第7弾として3人のB-高校生投手を取り上げる。
- 窪田洋祐(くぼた ようすけ)投手 – 札幌日大 投打に規格外のポテンシャルを秘める「二刀流」として、今春の侍ジャパンU18代表候補強化合宿にも参加して評価されたの。投手としては186cm88kgの恵まれた体格から投げ込むストレートが最速148キロを計測。合宿の紅白戦では常時140キロ台前半~中盤の力強いボールで2イニングを無失点に抑え、フォークボールで三振を奪うなど実戦力の高さも示した。打者としても高校通算で多くの本塁打を放ち、スイングスピードは164キロを誇る。合宿では木製バットで柵越えも披露し、プロのスカウトからは野手としての評価も高い。
本人は「高卒プロ」を明言しており、投手としても野手としても大きな夢を抱く。まだ粗削りながらも、その圧倒的な身体能力とスケール感はB-評価の枠には収まりきらない魅力を秘めている。 - 長塚陽太(ながつか ようた)投手 – 杜若 愛知県の杜若(とじゃく)高校に、この春、鮮烈な輝きを放った大型右腕投手。4月に行われた春季愛知県大会の東浦戦で、許した走者は四球による1人のみ、99球、12奪三振で打者27人に抑える「準完全試合」となるノーヒットノーランを達成。この試合では自己最速タイの145キロをマークし、相手打線を完全に封じ込めた。183cm86kgの堂々たる体格から投げ下ろす威力のあるストレートを軸に、スライダー、カーブ、チェンジアップを織り交ぜる。元プロ(中日など)の田中祐貴監督も「最近はストライク先行ができる。自分のピッチングができれば、全て組み立てられる」とその成長と投球術に目を細める。
甲子園出場経験こそないものの、この春の快投で一気にプロ注目の存在となった。高蔵寺の芹澤大地投手や豊川の中西浩平投手など注目投手がいる中で、投手としての安定感と力強さが増しており、最終学年の夏へ向けて大きな期待を抱かせる本格派右腕だ。 - 森下翔太(もりした しょうた)投手 – 創成館 長崎の強豪・創成館で、小柄ながらも剛腕として注目を集めるのが”リトル森下翔太”投手。身長は169cmと投手としては小柄だが、躍動感あふれるフォームから投げ込まれるストレートは最速147キロを計測する。入学当初は120キロにも満たなかったという球速が、日々の厳しい練習と稙田龍生監督の指導のもとで飛躍的に向上した。50m6秒2の俊足も持ち合わせるなど、高い身体能力も魅力の一つ。変化球はカーブとスライダーが主体で、まだ発展途上な部分は見受けられるものの、そのストレートの威力と打者を圧倒する投球は大きな可能性を感じさせる。山本由伸投手のように多くの球種を投げられる投手を目指し、体格の差を感じさせない堂々としたピッチングが注目される。
これからもB-ランクの高校生投手の選手を紹介しますのでお楽しみに。







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