全国高校野球選手権北北海道大会は準々決勝が行われ、2年ぶりの夏の甲子園を目指したクラーク記念国際が、昨夏優勝の白樺学園に2-4で敗れ、4年連続となる準決勝進出を逃した。プロ注目の最速148キロ右腕でエースの辻田丞投手(3年)は7回途中4失点で高校最後の試合を終えたが、試合後の表情には確かな成長の手応えが滲んでいた。
プロ注目右腕・辻田丞投手、7回途中4失点も成長の証
プロ注目のエース・辻田丞投手は、初回から147キロを2度計測するなどそのポテンシャルの高さを見せた。しかし、味方の失策も絡み先制点を献上すると、4回にはソロ本塁打を浴びるなど、7回途中7安打4失点で一度マウンドを降りた。
昨年の決勝では、9回に再登板した際に「自信がなくてフォアボールを出してしまった」という苦い経験がある。しかしこの日は、9回に1死一塁から再登板すると、後続を無失点に抑えた。「今日は途中から出てきて思った通りの気持ちのこもった球を投げられた。去年から成長できた」とと話した。
これで1年時から注目され、甲子園でもその姿を見せた辻田投手の高校野球が終わった。しかし涙はなく、自身の成長を淡々と振り返った。
185cm88kgの体格から148キロの速球を投げる辻田投手、今後の進路については、「プロ志望届を出すか大学進学か、これから考えていきたい」と、慎重に言葉を選んだ。高い能力を持っている事は間違いないが、1年時から注目される中で、特に今年、プロのスカウトの評価などはあまり聞かれておらず、プロ志望届を提出した時には、ドラフト下位か育成ドラフトでの指名となりそうな感じがする。育成でもプロという気持ちでプロ志望届を提出するか、それとも進学か、辻田投手の決断をまちたい。
辻田丞投手 プロフィール
- 氏名:辻田 丞(つじた じょう)
- 所属:クラーク記念国際高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:最速148キロを誇るプロ注目右腕。2025年夏の北北海道大会準々決勝で白樺学園に敗れるも、7回途中4失点と力投。進路については「これから考えていきたい」と語る。




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