全国高校野球選手権大阪大会はでは、夏の甲子園初出場を目指す大阪学院大高が北かわち皐が丘に9-0で7回コールド勝ちした。この試合で、北海道から来たスーパー1年生・林将輝投手が投打にわたる大活躍。さらに、高知出身の1年生・大原功大投手も公式戦初登板で3回無失点と好投し、全国から集まった逸材ルーキーコンビがチームを4回戦進出へと導いた。
“北の怪童”林将輝、ダルビッシュ流投法で2回5K&2安打2打点
“北の怪童”が、大阪の夏でそのベールを脱いだ。3番手としてマウンドに上がった林将輝投手は、2イニングを投げ、4者連続を含む5奪三振、無安打無失点と圧巻の投球を披露。パドレスのダルビッシュ有投手を「ちょっと意識してます」という2段モーション気味のフォームから、最速146キロの剛速球を投げ込んだ。「どれだけ脱力して投げられるかがずっと課題だった」というが、その言葉とは裏腹に、打者を全く寄せ付けなかった。
打ってもその才能は規格外だ。3打数2安打2打点と打線を牽引し、5回にはフェンス直撃の二塁打を放つなど、そのパワーを見せつけた。辻盛英一監督も「規格外なくらい打ちますよね。128メートルぐらいは放り込みますよ」と、その成長ぶりに目を丸くする。
中学3年時にU15日本代表として史上初のW杯優勝に貢献した逸材は、大阪桐蔭や履正社といった強豪ではなく、「プロ野球選手になるためには、この学校が一番良い」と、環境面を理由に大阪学院大高へ進学。「高校3年間で160キロ超えを目指したい。大谷選手を少し意識している」と、その視線はすでにはるか高みを見据えている。
高知の逸材・大原功大も3回無失点3Kデビュー
この日、輝きを放った1年生は林投手だけではない。8-0とリードした3回から2番手でマウンドに上がった背番号18の大原功大投手も、公式戦初登板ながら3イニングを無安打無失点、3奪三振と堂々たるピッチングを披露した。「緊張はしなかったです。走者は出してしまったけど、無失点に抑えられてよかったです」と、初登板を振り返った。
高知出身の最速140キロ右腕は、一般受験で入学。辻盛監督が「大原は、めちゃくちゃいいですよ。長いイニングを投げられる」と期待を寄せる逸材だ。身近にいるライバル・林投手の存在に、「林に負けないように」と闘志を燃やしている。全国から集まったルーキーたちが、同校初の夏の聖地へ向けて、チームを新たなステージへと押し上げる。
林将輝投手 プロフィール
- 氏名:林 将輝(はやし しょうき)
- 生年月日:2009年12月17日
- 出身地:北海道新ひだか町
- 経歴:みゆきフェニックス(5歳~) – 日高リトルシニア(静内第三中) – 大阪学院大学高校(1年)
- 投打:右投右打
- 身長・体重:173cm・67kg
- ポジション:投手、遊撃手
- 主な特徴や実績:最速146キロを誇る1年生二刀流。2025年夏の大阪大会3回戦で2回5奪三振無失点、打っても2安打2打点と活躍。2024年のU15W杯では日本代表史上初の優勝に貢献。パドレスのダルビッシュ有投手を参考にしたフォームが特徴。憧れの選手はドジャース・山本由伸。
大原功大投手 プロフィール
- 氏名:大原 功大(おおはら こうだい)
- 所属:大阪学院大学高校(1年)
- 出身地:高知県
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:最速140キロ右腕。2025年夏の大阪大会3回戦で公式戦初登板し、3回無安打無失点3奪三振の好投。一般受験で入学。



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