全国高校野球選手権兵庫大会では滝川が伊丹北に1-4で敗れ、プロ注目の投打二刀流・新井瑛太投手(3年)の夏が3回戦で幕を閉じた。この日も投打にわたり奮闘したが、チームを勝利に導くことはできず。試合後、今秋のプロ志望届は提出せず、大学へ進学する意向を改めて示した。
2安打&5回2/3無失点の力投も…
「3番・右翼」で先発出場した新井瑛太選手は、バットで意地を見せた。5回2死一塁の場面でセンター前ヒットを放つと、8回先頭の打席では右中間へ二塁打を放ち、2安打を記録した。
マウンドには、0-4とリードされた4回1死一、二塁の場面で3番手として登板。気迫のピッチングで5回2/3を無失点に抑え、相手に追加点を与えなかった。しかし、打線の反撃も及ばず、チームは初戦突破から一転、3回戦で姿を消すこととなった。
劣勢からの登板ということもあり、この日の新井投手は素晴らしかった。ストレート、スライダーなどの威力は抜群で、体もがっしりとしており、大学生が投げているようなそんな印象を受けた。まずは投球からチームに勢いをという思いが伝わる気迫のこもった投球だった。
プロ注目も大学進学し4年後にプロへ
投げては最速153キロ、打っては高校通算15本塁打以上を誇るその高いポテンシャルに、プロのスカウトも注目してきた。しかし、以前から「大学進学も選択肢の一つ」と語っており、この日あらためて今秋のプロ志望届提出をせず、大学に進学することを表明した。そして、「4年後のプロを目指します。ピッチャーもバッターも両方頑張っていきたい。160キロ目指して頑張りたい」と話した。
この日の投球はもちろん、打撃でもパワーというよりもシャープさを見せた。大学では二刀流として十分活躍ができる選手だと思う。特に投手としてはすぐに起用されそうな所だが、投手としても技術を磨くことと、打撃にも力を入れるために、1,2年は打者として経験を積み、3年時位から投手として二刀流でプレーしてほしいと思う。大学の舞台で4年間、心技体を磨き、さらなるレベルアップしてからプロ入りを目指す。
ただしその前に、新井投手は侍ジャパンU18代表候補にもなっている。選考されたらまずはそこで注目される選手であることは間違いない。
新井瑛太選手 プロフィール
- 氏名:新井 瑛太(あらい えいた)
- 生年月日:2007年10月26日
- 出身地:神戸市
- 経歴:小束山少年団野球部(小1) – 明石ボーイズ(中学) – 滝川高校(3年)
- 投打:右投左打
- 身長・体重:180cm・82kg
- ポジション:投手、遊撃手、外野手
- 主な特徴や実績:投げては最速153キロ、打っては高校通算15本塁打を誇るプロ注目の投打二刀流。2025年夏の兵庫大会3回戦で敗退。卒業後は大学へ進学する意向。U18日本代表候補。


15発&153キロ右腕・新井「4年後プロ」 ー 日刊スポーツ紙面
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