全国高校野球選手権東東京大会は5回戦が行われ、安田学園が関東第一に0-6で完封負けを喫し、7年ぶりのベスト8進出はならなかった。最速140キロを誇るエース左腕・稲葉颯来投手（3年）は、2回途中からリリーフ登板し6回1/3を無失点に抑える好投を見せたが、打線の援護なく、18歳の誕生日に高校野球生活の幕を閉じた。
「最悪なバースデープレゼント」6回1/3を4安打無失点の力投
「３点取られたら行くぞ、と前日から伝えられていた」。その言葉通り、2回に5点を先行され、なおも2死一塁の場面で、稲葉颯来投手がマウンドへ向かった。しかし、最初の打者であるU18日本代表候補の坂本慎太郎選手（3年）にタイムリー三塁打を浴び、厳しい船出となった。
それでも、ここから稲葉投手は粘りのピッチングを見せる。直後の3回の打席では、スタンドからバースデーソングの応援が流れ、「すごい力になりました」と、同じ左腕の坂本投手からセンター前ヒットを放ち反撃。マウンドでは、6つの四死球を出しながらも、要所を締める投球で追加点を許さなかった。
試合はそのまま敗れ、「最悪なバースデープレゼント」と苦笑いを浮かべたが、今夏は3試合にリリーフ登板し、計9回1/3を無失点。「成長した姿は見せられた」と、胸を張った。
「大学で通用する投手に」涙の先に見た次のステージ
「真っすぐ頼りだと、上のレベルでは通用しない。真っすぐも変化球も磨いて、大学で通用する投手になりたい」。高校でも大きく成長を見せた左腕投手は、18歳の誓いとして大学で更に成長することを決めた。
キレの良いストレートがあるが、まだ体も大きくない。大学ではまず体を作り、145キロを記録してくれば、上のステージを意識する投手となってこれそうだ。この悔しさをバネに、次のステージでの飛躍を目指す。
稲葉颯来投手 プロフィール
- 氏名：稲葉 颯来（いなば さつき）
- 所属：安田学園高校（3年）
- ポジション：投手
- 投打：左投
- 主な特徴や実績：最速140キロを誇る左腕。2025年夏の東東京大会5回戦で関東第一相手に6回1/3を4安打無失点と好投。今夏は3試合計9回1/3を無失点に抑えた。卒業後は大学へ進学し、野球を続ける意向。
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2025年07月06日
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【高校野球】安田学園の最速１４０キロ左腕・稲葉颯来が１８歳の誕生日に関東第一に敗れるも、今夏３試合無失点リリーフ - スポーツ報知
安田学園が関東第一に完封負けし、７年ぶりの８強進出ならず。最速１４０キロのエース左腕・稲葉颯来（３年）は２回途中から６回１／３を４安打無失点に抑えたが、１８歳の誕生日に涙をのんだ。
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