全国高校野球選手権静岡大会では、昨夏甲子園に出場した掛川西が御殿場西に0-6で敗れ、2年連続出場が絶たれた。プロ注目の187センチ右の長距離砲・石川大峨内野手(3年)は、初戦直前に左手有鉤骨を骨折するアクシデントに見舞われ、この日、7回に代打として今夏初出場も捕邪飛に倒れ、不完全燃焼のまま最後の夏を終えた。試合後、石川選手はプロ志望届を提出する意向を明言した。
骨折を押しての代打出場「周りの方々の支えに感謝し尽くせない」
石川大峨選手は188cm89kgの右の大型スラッガーで、昨夏の甲子園でも7番ファーストで出場し、初戦で2安打を放つなど活躍を見せていた。しかし、この夏は初戦を目前にしながら左手有鉤骨を骨折。それでもベンチに入り、チームのために三塁コーチャーや伝令役を務め、声を出し続けた。
そしてこの日、劣勢の7回2死無走者の場面で代打出場した。力強いスイングを見せたが、快音を響かせることはできず、試合は0−6で敗れた。石川選手は、「本来だったら出場はできなかったと思います。悔しい結果にはなってしまいましたが、大石先生や周りの方々の支えだったり、野球部の仲間には本当に感謝し尽くせないです」と試合後に感謝の言葉を口にした。
主将の鈴木脩平選手も、「石川を甲子園の舞台に連れて行こうと、みんなで話していた」と涙を流し、チーム一丸となって戦ってきた夏を振り返り、「昨年の夏、経験した甲子園に戻りたかった。この夏は、最高の仲間と野球ができました」と話した。
大石監督「次は上のステージで」プロへの挑戦続く
昨夏、26年ぶりに夏の甲子園に出場し、60年ぶりの白星に貢献した石川選手。そのポテンシャルにはプロも注目している。試合後、今後の進路について問われると、「プロ1本で目指しています」と力強く宣言。「まずは、ケガを治してレベルの上がったステージでも野球ができるように日々の練習に励んでいきたいです」と、次の目標を見据えた。
掛川西の大石卓哉監督も、「もう少し彼の打席を見たかったのですが、次は上のステージで頑張って欲しい」と、教え子の挑戦にエールを送った。
石川大峨選手 プロフィール
- 氏名:石川 大峨(いしかわ たいが)
- 所属:掛川西高校(3年)
- ポジション:内野手
- 投打:右投
- 身長:187cm
- 主な特徴や実績:プロ注目の右の長距離砲。2025年夏の静岡大会直前に左手有鉤骨を骨折し、4回戦で代打として出場するも敗退。卒業後はプロ志望届を提出する意向。昨夏の甲子園に出場し、チームの60年ぶりの勝利に貢献。



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