全国高校野球選手権埼玉大会は準々決勝が行われ、山村学園が西武台に9-2で7回コールド勝ちし、ベスト4進出を決めた。プロ注目の二刀流で主将の横田蒼和投手(3年)が、投げては6回1失点、打っては4安打2打点と投打にわたる大活躍でチームを牽引した。
投打で躍動、6回1失点&4安打2打点
この日の横田蒼和選手は、投打でチームを牽引した。先発マウンドに上がると、6回を投げ7安打1失点8奪三振と粘りのピッチング。「少し球が浮いてしまったが、逆にそれをうまく使えた」と、巧みな投球術で相手打線を抑え込んだ。
バットでもその非凡な才能を発揮。初回にレフト前ヒットを放つと、2-0で迎えた3回無死一、二塁のチャンスでは、レフトへ2点タイムリー二塁打を放ち、この回一挙5点の猛攻を呼び込んだ。この日4安打2打点の大活躍に、「真っすぐをしっかり打てた。アベレージを残せるのが長所。ピッチャーよりもバッターが好き。打って点を取れるところが好き」と胸を張った。
また、初回1死一、二塁のチャンスで横田選手が打席に立った際、グラウンドにハクビシンが乱入し試合が約7分間中断する珍事も。この中断を、一塁走者だった横田主将は「リラックスできて、硬さが取れた。癒やされた」とプラスに捉え、試合再開直後に5番・田辺輝心翔選手(2年)のタイムリーで先制し、試合の主導権を握った。
巨人スカウトも評価「逆方向へ強い打球」
その活躍に、視察した巨人・大場スカウトも高い評価を与えた。
巨人・大場スカウト:「逆方向へ強い打球を打てるのがいい」
横田選手は高いアベレージを残せそうな天才的な打撃技術を見せる。そして打球も強くて鋭い。投手としても投げているが、普段はほとんど投球の練習はしていないというが、スプリットなどを起用に操るセンスを持っている。180cm88kgの大型内野手として、今後、球界を賑わす選手となりそうだ。
春夏通じて初の甲子園出場まで、あと2勝。「気力で頑張る。スタミナは大丈夫。チームを引っ張り勝ちに導く。やるべきことをやって勝ちにつなげられれば」と、主将として力強く語った。甲子園で天才的打撃が見られるか期待したい。
横田蒼和選手 プロフィール
- 氏名:横田 蒼和(よこた そうわ)
- 所属:山村学園高校(3年)
- ポジション:投手、内野手
- 投打:右投左打
- 身長・体重:180cm・88kg
- 主な特徴や実績:プロ注目の二刀流。山村学園で主将を務める。2025年夏の埼玉大会準々決勝で先発し6回1失点、打っても4安打2打点と活躍。巨人・大場スカウトから高い評価を受ける。




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