全国高校野球選手権愛知大会の準々決勝では、享栄が東邦に1-4で敗れ、ベスト4進出はならなかった。プロ注目の189cm大型左腕・小山隼和投手(3年)は6回途中からリリーフ登板したが、チームの流れを変えることはできなかった。試合後、今後の進路について、プロ志望届の提出を熟考する考えを明かした。
「流れをもってくる投球ができなかった」悔しいリリーフ登板
小山隼和投手は、同点で迎えた6回1死一、二塁の場面で3番手としてマウンドに。しかし、暴投でピンチを広げると、いきなりレフト前へ勝ち越しのタイムリーを浴びてしまう。さらに、なおも1死一、三塁の場面では、「けん制したつもり」がボークを取られ、痛恨の追加点を献上。2回2/3を投げ1失点と、悔いの残るマウンドとなった。「流れをもってくる投球ができなかった」と、試合後は反省の言葉を口にした。
プロ志望届は熟考へ「甲子園に行けば出すつもりだった」
今大会は絶対的な投球を見せてきた。小山投手が登板すると相手に絶望感を与えるようなそんな投球だった。189cmから140キロ中盤の速球を投げ、インコースの厳しい所にズバズバと差し込む。そしてスライダーなど変化球も効果的だった。
この日も、4人態勢で視察をしていた阪神を含む5球団が視察をしていた。しかし、チームは準々決勝で敗退し、この日、小山投手はプロ志望届について「甲子園に行けば出すつもりだった」と話した。今後、提出するかについては、周囲の人と相談するなど熟考し決める。
高校生左腕投手では同じ愛知の高蔵寺・芹澤大地投手が150キロを越す球を投げて注目されていたが、小山投手も愛知を代表するサウスポーだったことは間違いない。そして、芹澤投手は社会人でプレーすることを決めた。全国では健大高崎の佐藤龍月投手や未来富山の江藤蓮投手、東海大甲府の鈴木蓮吾投手など注目投手がおり、プロ志望届を提出しそうだが、小山選手は江藤投手のようなスケール型の左腕として注目されそうで、プロ志望届を提出すれば貴重なハイポテンシャルのサウスポーでもあり、個人的には支配下ドラフトで指名されるのではないかと思う。
小山隼和投手 プロフィール
- 氏名:小山 隼和(こやま しゅんや)
- 所属:享栄高校(3年)
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 身長:189cm
- 主な特徴や実績:プロ注目の189cm大型左腕。2025年夏の愛知大会準々決勝で東邦に敗れ、夏を終えた。阪神など5球団が視察。卒業後の進路については、プロ志望届の提出を熟考する意向。


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