第56回明治神宮野球大会が14日に開幕。高校の部の開幕試合では、英明(四国・香川)が帝京長岡(北信越・新潟)を5-2で下し、3年ぶりの初戦突破を決めた。エース左腕の冨岡琥希(こうき)投手(2年)が投打にわたる大活躍。投げては151球で2失点完投、打ってはチームの全5打点のうち4打点を叩き出す大車輪の働きを見せた。一方、帝京長岡は1年生左腕の工藤壱朗投手が先発し、全国の舞台で好投を見せたが、勝利は手にできなかった。
英明エース・冨岡、投打で躍動の4打点完投
開幕試合の主役は、英明のエース左腕だった。140キロ台の速球を投げる冨岡琥希投手が、投げては151球の熱投。8つの四死球を出すなど制球に苦しんだが、「いい内容の投球はできなかった中で、周りに助けられました」と、粘り強さを発揮し、終盤にこの日最速の141キロを記録するなど、4安打2失点で完投勝利を収めた。
バットも貢献した。1-1の同点で迎えた6回1死二、三塁の好機で、勝ち越しとなる二ゴロを放つと、続く8回1死満塁の場面では、走者一掃となる左越えの3点適時二塁打。自らのバットで試合を決定づけ、計4打点とエースの枠を超えた活躍を見せた。「真っすぐ一本で張っていた結果」と、会心の一打を振り返った。
帝京長岡1年・工藤は7四球「ごまかせなかった」
一方、春夏通じて初の全国大会出場となった帝京長岡は、1年生左腕の工藤壱朗投手が大舞台の先発を任された。5回までは2安打1失点(自責0)と、英明・冨岡投手と堂々たる投手戦を演じた。
しかし、中盤以降に制球が甘くなり、6回に勝ち越しを許すと、8回には冨岡投手に痛恨の走者一掃打を浴び、7回1/3を5失点(自責4)で降板。計7四球と制球に苦しみ、「県大会、北信越ではごまかせた部分が、ここではごまかせなかった。自分の力不足」と、143球の熱投も実らず、全国の壁を痛感した。
両監督、センバツへ課題と収穫
帝京時代に神宮優勝経験を持つ帝京長岡・芝草宇宙監督は、「課題が多く出た。これを基準にしていく」と、当確となっている来春のセンバツへ向けての糧とすることを誓った。初戦を突破した英明は、準々決勝で山梨学院と対戦する。
敗れはしたものの、工藤投手は素晴らしい腕の振りをしている。イニングを投げ続けるスタミナに課題はあるものの、高校3年間でそれをつけたい。3年時には注目左腕となっているのは間違いないだろう。
冨岡 琥希 プロフィール
- 氏名:冨岡 琥希(とみおか こうき)
- 所属:英明高校 2年
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 身長・体重:182cm
- 主な特徴や実績:2026年ドラフト候補。最速141キロの長身左腕。粘り強い投球が持ち味。神宮大会初戦で4打点&完投と投打に大活躍した。
工藤 壱朗 プロフィール
- 氏名:工藤 壱朗(くどう いちろう)
- 所属:帝京長岡高校 1年
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:2027年ドラフト候補。1年生ながらエース格として北信越大会優勝に貢献。全国デビュー戦となった神宮大会では7回1/3を5失点とほろ苦い結果に終わった。
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/15/kiji/20251115s00001002045000c.html
httpss://www.sanspo.com/article/20251114-PZDLUOAVYZOMLE5JDLVRCLI4JE/
httpss://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2025/11/14/kiji/20251114s00001002121000c.html
httpss://hochi.news/articles/20251114-OHT1T51096.html






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