毎年恒例のNPB新人選手研修会が1月10日に行われ、12球団の新人選手が参加した。昨年、U18大学代表メンバーがプロ野球選手として再会を果たした。
代表メンバー再会
佐々木朗希投手はニヤニヤしながら奥川恭伸投手の席へ近づいていく。少し会話をして笑い合い、奥川投手の背中を「バンッ」と叩いた。どんな話をしたかについて後に聞かれると、佐々木投手は「髪が伸びたなとか、新人合同自主トレってどんな感じ?」といった内容だったという。奥川投手も佐々木投手について聞かれると「大きいなと思いました。」と笑った。
中日の石川昂弥選手も佐々木投手について「大きくなった」とU18代表時よりも体が大きくなった怪物を見て刺激を受けた。そして「ここにいる全員がライバル」と話し、同じセリーグで対戦する事になりそうな奥川投手には対抗心も燃やした。阪神の西純矢投手とDeNAの森敬斗選手もU18メンバーと再会を楽しみ、森選手はU18メンバー「全員としゃべった」と言い、「みんなで会えてうれしかったし、これから戦っていくのがもっと楽しみになった」とモチベーションに繋がっていた。
東京オリンピックメンバーの可能性も
この日の講義では侍ジャパン代表の建山コーチが、「ルーキーたちもしっかり見ていかないといけない。すい星のごとく現れる選手を待っているので」とオリンピックまでに活躍を見せたルーキーについても代表入りの可能性があることを話した。阪神の及川雅貴投手はU15代表を経験したものの、U18代表には入れなかった。4月の1次候補合宿に参加しており、BIG4の佐々木、奥川との再開を果たしたが、侍ジャパントップチームでの代表復帰を誓った。
東北楽天の黒川史陽選手も4月のU18候補合宿に参加し、佐々木投手に三振を喫した。この日、佐々木投手と再開したが、「打ち取られたので見下していると思う。負けないようにしたい」と話し、共にパリーグで戦う選手としてライバル心を燃やしていた。
昨年のU18W杯は侍ジャパンは5位という結果だった。しかし、この代表メンバーから6人のドラフト1位指名選手が出る、高いレベルのチームだったことは間違いない。このメンバーが今度は侍ジャパントップチームの選手として再び集結し、リベンジを果たしてほしい。5,6年でメジャーに行ってしまう選手もいるだろうから、できれば早いうちに。今年の東京オリンピックはまだ早いとしても、来年のWBCには選ばれてくる高校生もいると思う。
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