今日プロ野球キャンプスタート、注目のルーキー【セ・リーグ編】

ルーキーニュース

今日から一斉にスタートするプロ野球キャンプ、各球団の注目選手を紹介します。まずはセ・リーグ編。

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巨人

ドラフト1位の平内龍太投手は、軽く投げても150キロ超を記録し、やや横からの変化球も鋭く曲がる。故障により大学での活躍は少なかったが、昨秋の投球はプロ級の投球で、戦力として十分見られる。菅野投手の残留や井納選手の獲得など、ルーキーにとっては厳しい状況からのスタートだが、先発の一角に残りたい。

伊藤優輔投手も球速は150キロ中盤を記録する。高校、大学時代は球の威力が十分だが制球に課題のある投手だった。しかし、大学4年秋に何かを掴んで一気に良くなると、社会人1年目もコントロールされたストレートと変化球で素晴らしい投球を見せた。ただし、昨年は新型コロナの影響もあり、自主練習中にパワーアップして155キロを記録したものの、やや制球の課題を見せ始めている。強くなった体で一昨年のような制球された球を投げれば、こちらも先発の一角に入ってくる実力がある。

中日

ドラフト6位の三好大倫選手が1軍キャンプスタートとなった。投手として140キロ中盤を記録する肩、50m5.8秒を記録した足、そして高校時は長打力も見せていた三拍子揃った外野手だが、まだプロの体になっていないような感じもする。開幕1軍の外野手は滝野選手、伊藤選手、武田選手、岡林選手など若手メンバーで、まずはその中で首脳陣の印象に残るような特徴を見せたい。

徐々に大島選手や福留選手などが上がってくる頃には、入れ替えになると思うが、その後は体を鍛えてプロの体にしたい。

阪神

昨年のドラフト会議で目玉だった佐藤輝明選手がおり、ルーキー6人が1軍キャンプスタートとなる阪神は、セ・リーグでは一番ルーキーが注目されるチームになりそう。佐藤選手は新人合同自主トレから柵越えのカウントが始まっており、キャンプ序盤のフリー打撃、シート打撃では非常に注目される事になる。サードが本職だが外野が有力で、外野での動きや肩なども注目される点だろう。オープン戦でも結果を残して開幕1軍で3番を打って欲しい。

ドラフト4位の榮枝裕貴選手も合同自主トレで鋭い打球を見せている。梅野選手という高い壁があるが、まずは2番手の座を掴みたい。打撃でのアピールが目立つかもしれないが、捕球・送球など捕手の能力も高い選手で、開幕1軍の可能性も十分ある。ドラフト6位の中野拓夢選手も、チームの課題の二遊間のポジション争いに加わりたい。守備で差をつけるのは難しいかもだが、打撃では広角にヒットを打ち分け、シート打撃、紅白戦で高い打率を維持することができれば、開幕1軍まで残るかもしれない。

投手では2位の伊藤将司投手が、ブルペン投球ではそれほど声は挙がらないかもしれないが、シート打撃、紅白戦に入ってからが勝負となる。バッターを抑える力を見せ、オープン戦1軍メンバーに残りたい。

横浜DeNA

ドラフト1位の入江大生投手は150キロの力のある球を低めに投げることができる。新人合同自主トレでは、首脳陣が見る中でブルペンで全力投球を見せるなど、ペース配分が課題だが、大きな怪我もなく成長をしている途中の投手でもある。ストレートの力は十分あり、あとはプロで通用する決め球を増やせるか。大学卒で1年目から活躍する投手が多く、特に2018年のドラフト1位で1年目に7勝を挙げた上茶谷投手は非常に良いお手本となる。

2位の牧秀悟選手も非常に楽しみ。侍ジャパン大学代表で3年生で4番を打った選手で、とにかくチャンスに強い打撃を見せる。右打の二塁手で主軸タイプの伊藤裕季也選手(2018年ドラフト2位)とは、ポジション、役割でガチの勝負となる。パワーでは伊藤選手のほうが上だが、勝負強さと広角にしっかりと打球を飛ばす力は牧選手はズバ抜けている。シート打撃や紅白戦でそれを見せたい。

池谷蒼大投手は左のリリーフを期待される。まだ投げムラがあり、良い時は140キロ前半でも面白いように空振りを奪える。高校卒3年目の投手でまだ成長途中だが、今永投手や濱口投手、東投手などから左腕投手の極意を受け継いぎたい。池谷投手はリリーフに加われば、石田投手を先発に回す事もでき、左腕王国がさらに充実したものになる。

広島

栗林良吏投手、森浦大輔投手、大道温貴投手と1位から3位までに指名された投手がおり、特に右腕の栗林投手と大道投手はルーキー間での勝負にもなる。佐々岡監督の元で投手陣強化を図るが、頭数が少ないわけではなく、大瀬良投手、九里亜蓮投手、新人王の森下暢仁投手に、過去に実績のある岡田明丈投手、薮田和樹投手など、非常に厳しい競争となりそうだ。

栗林投手はストレートの威力とフォークボールを武器に、投げっぷりの良い投球も見せ、まずは先発の一角を狙うものの、リリーフとしての適正も高く、シーズンでは後ろで投げる事になるかもしれない。大道投手は先発として安定感が十分、スプリットなど変化球のキレもあり三振を奪う力がある。二人はシート打撃や紅白戦でともに登板することが多いと思うが、まずはどちらが上かを争う。

ドラフト6位の矢野雅哉選手も1軍スタートで、肩の強さでアピールが可能かもしれないが、守備についてはまだ1軍の選手とは差がありそうだ。小園選手が2軍スタートなど、ショートのポジション争いで首脳陣の思惑があるかもしれないが、まずは特徴を首脳陣に印象づけたい。

東京ヤクルト

ドラフト1位の木澤尚文投手は、150キロの球で押し込み、140キロ台で鋭く沈む球で勝負する投手。2年目になる吉田大喜投手、杉山晃基投手、大西広樹投手がライバルとなりそうで、まずは吉田投手よりも強い球を投げたい。シート打撃、紅白戦では、大学では押し込めたストレートを打ち返されるかもしれないが、沈む球は主力打者でも手こずるだろう。

山野太一投手は150キロ前後の球を投げる左腕投手。安定している特は手が出ないほどのピッチングを見せるが、低めに集められない時にどんな投球を見せるか。シート打撃や紅白戦で真価が問われる。

元山飛優選手はショートのポジション争いに加わる。大きなアクションで絵になる守備を見せるが、プロではまずは地道に正面のゴロを取る練習をすることになりそう。打撃では左から狙いすましたようなあたりを見せ、フリー打撃では打球の強さに注目されそうで、シート打撃や紅白戦でプロの球を取られられるか。並木秀尊選手は大学屈指の足を持つ選手で、外野守備などで注目されるかもしれないが、打撃ではまだ苦しみそうだ。

2021年キャンプ、ルーキーの振り分け一覧
2020年のドラフト会議で指名された選手の、キャンプのスタートの振り分け状況です。
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