阪神タイガースのドラフト1位ルーキー、立石正広内野手(22=創価大)がいよいよそのベールを脱ぐ。1月に発症した右脚の肉離れで出遅れていたが、17日から始まるファームのオリックス3連戦(日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎)で実戦デビューをすることが濃厚となった。一時は絶望的とも見られた開幕1軍入りについて、藤川球児監督(45)は「今日に限っては」と前置きしながらも、その可能性を完全には否定せず。3球団競合の末に獲得した期待のスラッガーが、聖地への道を自らのバットで、開幕1軍を取りに行く。
尼崎の地で復活へ、シートノックで見せた軽快なフットワーク
現在の立石正広選手の動きを見れば、リハビリ期間がすでに終わったことがわかる。SGL尼崎で行われている練習では、本職の三塁守備に加え、起用の幅を広げるべく左翼での守備練習も開始。シートノックでは、肉離れの影響を感じさせない軽快な足捌きを披露し、首脳陣を安心させている。さらに、これまで慎重に進められてきたランニングメニューについても制限が解除され、全力でのスライディングも解禁。実戦に向けて「体」の準備は完璧に整った。
現場で見守る平田2軍監督は、立石正広選手の順調な回復ぶりに明るい表情を見せる。「こうやってシートノックにも入っているし、スライディングもできるっていうことなので、順調に段階を踏んできている。遠征には行かないけど、楽しみにしててよ(スポーツニッポン)。」と語り、17日のオリックス戦での起用を明言。まずは指名打者や途中出場からのスタートが見込まれるが、その一打席一打席が、甲子園への切符をかけたサバイバルとなる。
藤川監督が示す「下の句」の希望、開幕1軍の扉はまだ閉じていない
立石正広選手の復活を誰よりも心待ちにしているのは、藤川球児監督だ。13日の取材では、立石選手の打撃練習を一度も直接見ていないことから、27日の開幕・巨人戦(東京ドーム)に向けた起用には「そこの状況にない状態ですよね」と慎重な姿勢を崩さなかった。しかし、「今日に限っては。」と付け加え、「彼がつくり上げてくれば、それが実力でしょう(スポーツニッポン)。」と、残り2週間足らずという短い期間でも、圧倒的な結果さえ残せば評価を覆す用意があることを示唆した。
12日の打撃練習では28スイング中19発の柵越えを放つなど、そのパワーはすでにプロでも一級品。実戦の中で、プロの投手の球をどこまで仕留められるか、大きな期待がかかる。
プレッシャーと故障と
ここまでの道のりは平坦ではなかった。1月17日、新人合同自主トレ中のベースランニング中に右脚に違和感を訴え、病院で「右脚の肉離れ」の診断を受けた。ドラフト1位という大きな期待を背負いながら、キャンプを2軍施設でのリハビリからスタートした無念さは計り知れない。
しかし、室内練習場でのノーステップ打撃から始まり、地道に可動域を広げ、2月には屋外フリー打撃を再開。一歩一歩、着実に階段を上ってきた。特に圧巻だったのは、2月12日に宜野座で行われた打撃練習で、故障後初の屋外打撃で、ティー打撃ながら驚異の19発柵越えを披露。見守った和田ヘッドコーチをも唸らせたその飛距離は、肉離れというブランクを全く感じさせないものだった。
阪神のドラフト1位という大きなプレッシャーを跳ね除ける活躍を期待したい。
【立石 正広】 プロフィール
- 氏名: 立石正広(たていし・まさひろ)
- 所属: 阪神タイガース(ドラフト1位・1年目)
- 出身: 大阪府(高田商業高-創価大卒)
- ポジション: 内野手(三塁手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、92kg
- 主な特徴や実績: 2025年ドラフト会議で3球団が競合した大学球界屈指のスラッガー。大学日本代表でも4番を務めた。圧倒的な長打力と強肩が魅力の三塁手。1月に右脚肉離れを発症したが、驚異的な回復力で3月の実戦デビューに漕ぎ着けた期待の大砲。








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