社会人野球日本選手権では、NTT西日本がセガサミーに敗れたものの、プロ注目の外野手・藤井健平選手が随所に好プレーを見せた。
高い身体能力の外野手
藤井健平選手は、遠投125mの強肩はプロでも上位クラスと見られ、50m5.9秒の俊足もすば抜けている。
この日は3番ライトで出場したが、まず守備で見せる。2回2アウト1,2塁の場面でライト線に転がったヒットを、雨天でグラウンドがぬかるむ中、果敢にチャージして捕球すると、得意のレーザービームを発射した。ボールはやや一塁側にそれたものの、タイミングはアウトだったが、捕手がタッチに行くのにしっかりと捕球が出来ておらず、アウトとはならなかった。
しかし3回には、プロ注目のセガサミー・中川智裕選手が放った右中間の深い当たりを、俊足で追いつき、最後はフェンスに向かってスライディングして捕球するなど、高い守備力を見せた。
また打撃でも5回、ノーアウト2塁の場面でセーフティバントを仕掛け、一塁手に捕球させたセーフにした。152キロ右腕・横山楓投手との対戦では三振を奪われ、4打数1安打に終わったものの、藤井選手らしいプレーを見せた。
スカウトのコメントは無いものの、12球団のスカウトが視察をしており、1番センターのポジションの選手として、大きくアピールができたものと見られる。
打撃は阪神の近本選手ほどでは無いが、足は同じくらいと思う。肩は楽天の辰巳選手クラスのものがあると思われる。ドラフト1位で指名された近本、辰巳と比較できる藤井投手、ドラフト会議では何位で指名されるか注目される。

5回無死二塁から、一塁へのバント安打で出塁すると、さらに盗塁に成功する。好機を広げ、浜田祥伍遊撃手の左前2点打を呼び込んだ。しかし、1点を追う最終回、1死で空振り三振に倒れた。2回2死一、二塁での右前安打では自慢の強肩を発動したが、惜しくも二塁走者を刺せなかった。「あれは絶対に刺さないといけなかった」。前回の都市対抗準々決勝で2―7で敗れた相手に、リベンジを果たせなかった。
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