東京ガスが全体練習を行い、プロ入りを目指す皆川喬涼投手や、東京ガスに入部する中尾勇介選手、中川卓也選手、村上幸人投手が目標を語った。
プロ入り目指す2年目右腕
皆川喬涼投手は中央大時代に最速149キロの速球を投げ、特に下級生のときは勢いのあるストレートを投げて注目された。新型コロナの影響もあって3年時は波瑠のリーグ戦が中止になるなどし、登板の機会が少なくなってしまった事や、上級生になるにつれてやや球威が弱くなった感じもあった。「失敗が許されないポジションで、縮こまっていた」と話す。それでも、4年春には5勝1敗と投球術も使った投球で大きく勝利数を伸ばした。
2021年のドラフト会議ではプロ志望届を提出したものの指名漏れとなった。そして東京ガスに進むと1年目の昨年、都市対抗2回戦の日本製鉄鹿島戦で3番手で登板し、1回1安打2四球で1失点だったものの、「腕も振れていたし、スピードも出ていた。良い経験だった」と話す。
エースだった1年先輩の益田武尚投手が力のある投球を見せ、昨年のドラフト会議で広島に3位で指名された。皆川投手と同じく大学時代に指名漏れを経験した投手で、2年でプロ入りをするために練習に取り組む先輩の姿勢を見て「自分もマネするようにしています」と話す。昨夏前から体重が3kg増えて84kgとなり、「目標はやっぱりプロに行くこと」と話した。
今年、大舞台で大台の150キロを突破し、球威のある投球を見せることができれば、一気に上位候補に挙がってくるほどの、高校、大学での実績や印象があると思う。
来年プロ入り目指す
また、各大学で注目されていた選手も入部する。
中川卓也選手は、大阪桐蔭で根尾選手、藤原選手などと共に春夏連覇を達成したチームの主将で、早稲田大でも主将を務めるなど注目をされたが、昨年のドラフト会議ではプロ志望届を提出したものの指名漏れとなった。「大学4年間は苦しいこと、悔しいことが8割9割占める生活だったけど、1人の人間として成長させてもらった」と話す。
そして東京ガスでは「いつでも使ってもらえる、良い意味で都合の良い選手になりたい。野球をやっている限りはプロを目指したい」と話し、新たな気持ちをもって取り組む。都合の良い選手ではなく、欠かせない選手になってほしい。主軸を打ってチームを率いる存在となり、都市対抗・日本選手権を連覇してプロ入りをしてほしいと思う。
中尾勇介選手は日大出身で、50m5.9秒の俊足が持ち味、大学3年時には春・秋のリーグ戦で盗塁王を獲得し、東京ガスでも「1年目からレギュラーを取りたい」と意気込みを語った。
村上幸人投手は福岡大出身の145キロ右腕で、大学では技巧派投手として大学野球選手権の3度出場する有名選手だった。しかし、「150キロぐらいいかないとプロに行くための注目されないと思う」と、プロ入りを目指し投球スタイルを変えていく事を宣言、178cm72kgの体を「まずは78kgまで体重を増やす」としている。
プロを意識して成長する4人、東京ガスも昨夏の都市対抗で準優勝し、頂点にあと一歩の所にいる。社会人で頂点に立ち、思いをつなげたい。




コメント