横浜高出身で、昨年の都市対抗で4本塁打を放ち橋戸賞を獲得した度会隆輝選手とともにプレーした津田啓史選手、プロ入りを目指す3年目は苦しい立ち上がりだった。
横浜高校から社会人
横浜高校でともにプロ注目選手だった二人、度会隆輝選手と津田啓史選手選手は、ともに社会人野球の道を選んだ。目標はプロ入りで、3年でドラフト指名対象となる社会人を選択したとも言える。
度会選手は順調そのものだった。1年春のスポニチ大会でアーチを描き、そのバットの輝きを見せると、2年目の昨年は都市対抗で4本塁打、チームを見事に優勝に導き橋戸賞を獲得した。今年のドラフト会議では1位指名候補として注目されている。
津田選手は昨年の都市対抗にも出場ができずにいたが、日本選手権では1番ショートで出場し、初戦のJR西日本戦で2本の3ベースヒットを打って存在感を見せた。しかしその後の3試合はノーヒットに終わる。
今年はプロ入りの年として気合を入れていたものの、オープン戦から不調が続き、スポニチ大会では9番を打った。3試合で12打数2安打だったものの、それでも日本製鉄かずさマジック戦の第1打席には走者一掃の3ベースヒットを打ち、「やっと一本出て吹っ切れた」と話す。
打撃もあり、身体能力の高い遊撃手としてのアドバンテージはあるものの、ドラフト指名については指名があるかどうかという立ち位置におり、度会選手とは差がついてしまった。しかし、「仲はむちゃくちゃ良いが一番のライバルだと思っている」と話し、「今はどこも勝てていないが、いつかは度会を超える選手になる」と決意を示した。
WBCを見てもショートの選手は層が薄いように見える。これから状態を上げてゆき、都市対抗本戦に出場をして、そこで1番遊撃手で出場して活躍を見せることで、ドラフト指名候補としてグイグイと評価が挙がってくると思う。

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