都市対抗野球近畿地区2次予選は第4代表決定戦が行われ、パナソニックが日本生命に勝利して都市対抗本戦出場を決めた。
鳥谷氏がベンチ入り
この都市対抗予選でここまで6試合すべてでヒットを打っていたプロ注目の久保田拓真捕手は、この日も2回にライト戦への2ベースヒットを打った。全7試合で28打数11安打という成績となった。
試合は0-1の5回、2アウト1,3塁の場面で1番・植田選手が同点打、2番・法兼選手がライトへ逆転打を打った。その後、8回に2点、9回に3点を奪った突き放し、9回裏に反撃にあって3失点したものの7-4で勝利し、都市対抗本戦出場を決めた。
昨年3月にコーチに就任した鳥谷敬氏がこの日はベンチ入りした。「勝てて良かった」と話し、「ここがスタート。勝たないと反省できない。反省できることに感謝しよう」とナインに声をかけた。
ベンチでは「ジーッと相手を見ていて、質問したら試合中でも教えてくれます。経験したからこそ、わかりやすく教えてくれる。納得できるように話をしてくださる」と法兼選手が話すように、相手チームをしっかりと観察していたという。
この日の相手、日本生命も、福留孝介氏が特別コーチを勤めており、スタンドで観戦していた。会えなかったようで「福留さん、いました?」と笑った。近畿地区では日本新薬に元ヤクルトの宮本慎也氏が臨時コーチをしており、元プロのレジェンド級の選手が社会人野球に指導者として加わり、その発展に尽力をしている。
鳥谷氏は「自分が唯一野球をやっていて経験できなかった。引退してから自分のやってことがないことを経験してみたいので」と話す、早稲田大時にドラフト指名を受け、社会人野球だけ経験したことのない鳥谷氏、ベテランが混ざった中で主にトーナメントで戦う社会人野球にも感じるものがあるだろう。都市対抗本戦についても「予定が合えばベンチに」と話した。
久保田選手も本戦で今の打撃を更に爆発させ、そして肩やリードでチームを引っ張る姿を見せたい。今年は大学生と高校生に上武大の進藤勇也捕手や報徳学園の堀柊那捕手などがいるものの、全体的に指名される層の選手はあまり多くないと感じる。プロ球団も社会人野球の捕手は経験が伴い、即戦力として注目している。プロ入りの大きなチャンスだと思う。


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