WBCにブラジル代表として出場し、世界を驚かせたヤマハ(浜松市)の左腕、沢山優介投手(22=掛川西高出)が16日、桜美林大とのオープン戦で帰国後初となる“凱旋マウンド”に上がった。ネット裏にはMLBのフィリーズや国内の楽天など日米4球団のスカウトが駆けつけるなか、3者連続空振り三振を奪う完璧な投球を披露。世界舞台での経験を糧に一回り大きく成長した左腕が、秋のドラフト指名、そして都市対抗制覇という二つの夢の実現に向けてスタートを切る。
時差ぼけも跳ね除ける「貫禄」の3K!日米スカウトが認めた左腕の進化
11日夜に帰国したばかりで、まだ時差ぼけが残る過酷なコンディション。しかし、沢山優介選手は、「好調投手陣の競争の中に入っていく。休んでいる暇はない(スポーツニッポン)」と自ら志願してオープン戦のマウンドへ。5回から2番手として登場すると、ストライク先行の強気のピッチングで打者を追い込むと、WBCでも見せた得意のチェンジアップで3人の打者をすべて空振り三振に切って取った。
「コンディションは完璧じゃないですけど良かったと思います(スポーツニッポン)」と笑顔を見せる沢山投手にMLBフィリーズの大塚国際スカウトらメジャーの視線と東北楽天のスカウトなど4球団の視線が注がれ、
東北楽天・益田スカウト:「プロ解禁の3年目に1度見たけど、体が大きくなった。ストレートが両サイドに決まって、チェンジアップも良い。凄く楽しみです」
と、楽天のスカウトはその成長ぶりを評価した。
WBCでの8イニング無失点を財産に、勝負の3年目
沢山優介投手にとって、WBCでの経験は大きなものとなった。イタリア代表やイギリス代表といった、メジャー経験者を多数擁する強力打線を相手に、2戦計8イニングを投げてわずか4安打無失点。特にイタリア戦での快投はインパクトを残した。「初の大舞台で文句ない結果はうれしかった」と振り返るが、すでにその視線は次の目標へと向けられている。「今は東京ドームのマウンド(都市対抗)で先発し、長いイニングを投げて勝利に貢献することが一番の目標。そこしか考えていません(スポーツニッポン)。」
沢山投手にとって、今年はドラフト解禁から3年目となるシーズン。高校時に長身左腕と注目され、社会人野球のこの2年間は指名漏れが続いた。185センチの長身から投げ下ろされる150キロ超の直球と、世界が驚いたチェンジアップ。今年はプロ入りに向けて最高のスタートとなっている。勝負の3年目で東京ドームでの先発・勝利・優勝、そしてドラフト会議で沢山優介の名前が呼ばれる事を、一つ一つ実現させたい。
【沢山 優介】 プロフィール
- 氏名: 沢山優介(さわやま・ゆうすけ)
- 所属: ヤマハ(入社3年目)
- 出身: 静岡県(掛川西高校卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 185cm、84kg
- 主な特徴や実績: WBCブラジル代表。1次ラウンドのイタリア戦、イギリス戦で計8回無失点の快投。最速151キロの直球と、ブレーキの効いたチェンジアップが最大の武器。社会人2年間で肉体改造に成功し、球威・制球ともに大幅に向上。2026年ドラフト1位候補として日米のスカウトが注目。










コメント