日本通運・阿部良亮投手がノーヒットノーラン、西濃運輸も勝ち上がり

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都市対抗でヒーローが誕生した。日本通運の3年目、24歳の阿部良亮投手が、パナソニックを相手にノーヒットノーランを達成した。

控え投手

阿部良亮投手は、浦和学院から東洋大という、ルートを進んできた選手だが、浦和学院では控え投手、東洋大でも2年時に2部に落ち、1部では0勝、チームでは後輩ながらチームのエースとして活躍する原樹理投手がおり、控え投手だった。

その阿部投手はこの日、最速140キロのストレートと、打者の手元で沈むツーシームが効果的で、110キロのカーブも交えて緩急をつけた。5回には2四死球を与えたものの、連続三振で切り抜ける。結局9回までヒットを許さず、都市対抗という大舞台でノーヒットノーランを記録し、主役となった。藪監督は「ノーヒットノーランをするようなピッチャーではない。まさかやるとは」と驚いた。

阿部投手は「野球をやっている以上はプロを目指したい」と話す。2011年の都市対抗では、完全試合を達成した森内壽春投手がその年のドラフト5位で指名されている。この快挙がその先の道へとつながるか。

西濃運輸と対戦

この日は西濃運輸もルーキーの堀田晃投手が、9回6安打6奪三振無四球で2失点完投勝利をした。

準々決勝では日本通運と西濃運輸の物流対決となる。阿部投手、堀田投手とも中1日での先発もできるように準備をする。

日本通運のドラフト候補選手の動画とみんなの評価
西濃運輸のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

エリートコースを歩んできたが、日陰の人生でもあった。浦和学院時代は「甲子園(1年時の夏)ではスタンドだった」と振り返り、3年時もエースではなかった。東洋大時代も「2年の時に2部に落ちたし、1部では0勝」。それでも大学では1学年後輩のヤクルト・原樹の兄貴分。部屋も一緒で投手のイロハを教え、尊敬されている。今も原樹の先発前には「頑張れよ」とメッセージを送る。

阿部が史上5人目のノーヒットノーランを達成した。五回に2四死球で一死一、二塁を招いたが、変化球を低めに集めて連続三振で切り抜けた。直球は140キロ前後も制球よく投げ込み「低めに決まって思い通りの投球だった」と振り返った。浦和学院高時代は「甲子園ではスタンドだった」、東洋大時代も「1部では0勝」。華々しさから遠かった右腕が「両親の目の前で達成できてよかった」と喜んだ。

西濃運輸は大院大出身の新人右腕・堀田が6三振を奪い、無四球で6安打2失点完投。初戦の新日鉄住金鹿島戦も先発したが4回1/3を4失点で降板していただけに「前回の悔しさを晴らしたかった」と胸を張った。

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