日刊スポーツは社会人野球と独立リーグのドラフト候補選手を一覧で紹介し、日本通運の冨士隼斗投手と、日本生命の谷脇弘起投手を取り上げている。
ともに大学時にドラフト指名漏れを経験
冨士隼斗投手は平成国際大時に155キロ右腕として注目され、プロ志望届を提出したものの、大学4年時は腰痛に悩まされておりプロからの指名が無かった。「2年でできることをやり尽くしてプロに行く」と決意し、日本通運へ進んだ。
社会人1年目の昨年は、都市対抗本戦で登板したものの、エイジェックとの試合で7-1と点差が開いた8回の場面、「もっと投げたい。そのためには監督の信頼を得られないとダメ。自分にはまだ力が足りないんだ」と感じたという。
その後、コーチといっしょにフォームの修正を行った。「フォームの再現性がなかった。下半身の強化、使い方を阿部良亮コーチがつきっきりで指導してくれた」と話し、ストレートを維持しながら制球力をた構える取り組みを行う。
すると、9月に行われた日本選手権2次予選の明治安田生命戦で公式戦初先発し、試合には敗れたものの、6回4安打6奪三振1失点と好投を見せた。「大学のときの速球とは質も変わった」と話し、現在はスライダーとフォークボールを磨いている。
昨年のドラフト会議では弟の冨士大和投手が埼玉西武の育成ドラフト1位で指名され、「自分のことのようにうれしかった」と話す隼斗投手、「来年、俺もいくかな」と伝えたという。
日本生命の谷脇弘起投手も立命館大時代にプロから注目されたが、プロ志望届を出したものの指名漏れとなっていた。
昨年はU23代表に選ばれW杯に出場したが、プエルトリコ戦で4回7安打4失点と打ち込まれ、「連続で同じ球は投げられない。緩急のあるカーブを使えば、抑えられたかもしれない。社会人もスピードボールを打つ打者が多い。コースに投げて、やっと打たれない球になる」と速球だけでなく緩急が必要と考え、カーブやフォークの習得を目指す。
「チームの結果を優先した投球がしたい。慎重だと、新しいことには踏み込めない。今以上に力を出さないと」と話す谷脇投手、居心地の良さでも知られる日本生命からプロに向かうか注目される。
日刊スポーツでは社会人野球と独立リーグのドラフト候補を掲載している。
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