亜大・九里亜蓮投手が5安打4奪三振で完封、嶺井博希捕手も好リード

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 東都大学リーグでは亜細亜大が完全優勝に向けて勝ち進んでいる。

広島ドラフト2位・九里亜蓮投手

 九里亜蓮投手は187cm90kgの大型投手だが、豪快なストレートで空振りを奪うようなタイプではなく、東浜巨投手(2012年福岡ソフトバンクドラフト1位)と共にブルペンで球数を投げて作ったフォームから、多彩な変化球を投げて打ち取っていく投手だ。この日も駒沢大を相手に4奪三振とすくなかったが5安打で完封し、九里投手らしい打たせてとるピッチングができた。

 今春の初戦で6回途中まで10三振を奪うも5失点で敗れた。プロを意識して1段階レベルを上げようと、三振を奪うピッチングを目指したが調整に苦労した。この秋も初戦でトルネード投法を見せると、投げるたびにフォームを変えて挑戦を続けてきた。他球団スカウトが危ぶむ中で広島の苑田スカウト部長は「研究熱心」と評価しドラフト2位指名をした。

 高校・大学時代に制球で勝ってきた野村祐輔投手がプロで活躍している姿を九里投手にもかぶせているのだろう。どのようなピッチングをみせるか楽しみだ。

横浜DeNAドラフト3位・嶺井博希捕手

 亜大・嶺井博希捕手も沖縄尚学時代に先輩の東浜巨投手をリードしてから亜細亜大へ進むと、東浜巨投手、九里亜蓮投手、山崎康晃投手といった好投手をリードし続けた。2年生秋から亜細亜大は戦国東都で5連覇を達成と驚異の成績を収めている。各世代の投手が揃っていた事もあるが、東浜巨投手が抜けても連覇を続けられたのは嶺井捕手の存在が大きかった。

 横浜DeNAは嶺井捕手をドラフト1位クラスと評価していたが、投手を補強する方針を固め1位2位では指名できなかった。しかし指名順で最後の方になる3位でも嶺井選手が残っており迷わずに指名した。プロ1年目から即戦力でやれると判断している。

 5季連続22度目の優勝を決めている亜大は、広島からドラフト2位指名されたエース・九里亜蓮投手(4年)が5安打完封。同じくDeNAの3位指名を受けた嶺井博希捕手(4年)とのバッテリーで駒大を封じ、97年春以来となる勝ち点5の完全Vに王手をかけた。

 九里の完封で完全優勝まであと1勝だ。今季先発の6試合全てで完投。この日は降りしきる雨の中、四死球1と抜群の安定感を発揮した。「先発したら、マウンドは渡さない意識で投げています」と完投へのこだわりを見せた。勝ち点を挙げれば、97年春以来の完全Vとなるが「目の前の一戦一戦を集中して戦うだけ」と、冷静に次戦へ臨む。

 エース九里とDeNAの3位指名、嶺井のバッテリーで快勝。1997年春以来となる勝ち点5の完全優勝に王手をかけた。ドラフト後初の試合にも「指名後という意識はなかった。明治神宮大会まで勝ち続けたい。今は大学野球に全力投球」と九里。入団交渉は明治神宮大会後、それぞれ母校(九里は岡山理大付高、嶺井は沖縄尚学高)で教育実習を行ってからになる予定だ。

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