東農大北海道、玉井大翔投手、風張蓮投手に7球団スカウト視察

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 東農大北海道オホーツクには、2人のドラフト候補投手がいる。26日の北海道教育大函館戦ではエースの玉井大翔投手が先発し、9回を4安打10奪三振で無失点に抑えると、27日は風張蓮投手が先発し、9回5安打14奪三振で完封した。ともにプロ入りに強い思いを持っている。

玉井大翔投手

 玉井大翔投手は旭川実時代に鈴木駿平投手や成瀬功亮投手(巨人、2010年育成ドラフト6位)がおり控え投手だったが、大学1年生春にいきなり先発するとノーヒットノーランを記録し、そこからエースとしてマウンドに登る。178cmから145km/hの快速球を投げる。

 26日は北海道教育大函館を相手に、4安打10奪三振、最速は141km/hも後半に調子を上げて2失点完投勝利を挙げた。この投球を7球団のスカウトが視察し、東北楽天の長島スカウト副部長は「真っすぐの質がいい。これから何回か見て行きたい」と評価した。

 玉井投手も「上で野球をやりたい。そのために神宮に出るのが条件。必死にやっていきたい」と話しプロ志望を明らかにしている。昨年の大学選手権は豪雨の中での投球で6回1/3で7四球を出しながらも2失点に抑える粘りを見せている。梅雨の季節に行われる大会のため、神宮では雨天のことが多いが、今年は晴天のマウンドで投球を見たい。

 

風張蓮投手

 風張蓮投手もプロ注目の投手で、伊保内高校時代は無名校ながら菊池雄星の花巻東から17奪三振を奪い、147km/hを記録してプロ11球団から注目されていた。ドラフト上位候補にも名前の挙がる存在だったが、プロ志望をせず、東農大北海道に進んだ。

 27日は先発すると、最速146km/hの速球で5安打14奪三振を記録して完封と、ライバル玉井大翔投手の前日の投球をすべて上回って見せた。「玉井はエース的存在」と認めながらもプロ入りとなるドラフト会議では玉井投手を越えることを目指す、まずはその一歩となった。

 この日も7球団のスカウトが視察し、東北楽天は2人で視察した。東北楽天の上岡スカウトは「力強さと安定感がある。さらに良くなった印象。地元の子なので、見ていきたい」と話し、岩手出身の菊池雄星投手や大谷翔平投手がパリーグの他球団で活躍する中で、地元のヒーローを獲得したいという想いをにじませた。

 広島の近藤芳久スカウトも「全国でどれだけの投球ができるか楽しみ」と話し、東北担当の近藤スカウトもマークをしている。

 

 次の玉井投手の登板は、この風張投手のピッチングを越えるピッチングを目指すだろう。そして2戦目には風張投手がそれを越え、、、二人のドラフト候補投手が競い合って成長する。秋のドラフト会議では2人の想いが花開くだろう。

 

東農大北海道・玉井10K完投プロアピール - ニッカンスポーツ・コム:2014/4/27

 最速141キロ、四死球なし。玉井は「前半はバタバタしたけど、後半は修正できてよかった」と自身に及第点を与えた。大学最終年に向け、陸上選手ばりの走り込みで下半身を強化してきた。3月の沖縄・名護での合宿では、多い日で1日40キロとフルマラソン並みの距離を走り、近隣で合宿していた中京大の陸上部の選手に驚かれたほど。「制球が安定してきた」と、成果も感じ取った。

 スカウト評も上々。楽天長島スカウト副部長は「真っすぐの質がいい。これから何回か見て行きたい」と話した。玉井本人もプロを意識している。「上(プロ)で野球をやりたい。そのために神宮に出るのが条件。必死にやっていきたい」。4季連続のリーグ制覇の先に全日本選手権(6月10日開幕、神宮)がある。全国の舞台に立ち、夢をかなえるために、勝利を重ねていく。

 ギアが一段、上がった。東農大北海道・風張は2―0の7回、安打と犠打で1死三塁のピンチを迎えた。樋越勉監督(57)からは「1点は(与えて)いい」という指示が出ていたが、右腕は「絶対に点を取られてはいけないと思って気持ちを入れ直した」。連続三振で切り抜けるとガッツポーズをつくり、雄たけびを上げた。

 この日はMAX146キロと自己最速(151キロ)に及ばなかった。しかし、3者連続2度を含む毎回の14三振。ほとんどは、直球を決め球に奪ったもの。圧巻の投球を披露し「腕が良く振れていた」と笑顔。リードした樋越優一捕手(3年=千葉経大付高出)も「最後まで球威は落ちなかった」と絶賛した。

 スタンドにはスカウト8人が集結。高校時代から風張を知る楽天・上岡良一スカウトは「以前は直球にばらつきがあったけど安定してきたと思う」と評価。広島・近藤芳久スカウトは「全国でどれだけの投球ができるか楽しみ」と期待を込めた。

東農大北海道・風張14K完封玉井に負けん - ニッカンスポーツ・コム:2014/4/28

  ライバルの好投に奮起した。前日26日、玉井大翔投手(4年=旭川実)が完投で白星を飾った。開幕戦のマウンドを譲ることになり「玉井はエース的存在」と実力を認める。タイプは違えど同じ右腕。負けてはいられない。2失点だった玉井に対し、完封したことには、うれしそうな様子だった。

 5年越しの夢をかなえる。高校時代からプロの注目を集めたが、志望届を提出しなかった。「プロで常に活躍できるような選手になることを目指すため」。レベルアップしてからの挑戦を選んだ。高校時代から知る楽天上岡スカウトは「力強さと安定感がある。さらに良くなった印象。地元の子なので、見ていきたい」と今後もマークしていく方針。風張は「このまま先発を任せてもらえば、最低5試合投げる。自分の仕事をして勝ち星につなげる」と全勝を誓う。勝負の年が始まった。

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