亜大・山崎康晃投手vs駒大・今永昇太投手、どちらにも軍配上がらず

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 東都大学リーグでは、ここまで2試合で完投勝利をしている亜細亜大・山崎康晃投手と、3試合連続完封をしている駒沢大・今永昇太投手が先発した。しかし、両投手とも本調子ではなく、どちらにも軍配は上がらない形となった。

二人とも良さは見せる

 まず2回、駒大の今永昇太投手が5番の桝沢怜選手選手にホームランを打たれて、4試合連続完封の可能性はここで無くなり、昨年秋からの連続イニング無失点も33イニングで終わった。その後も3回には3つの四球を出して何とか抑えたものの、4回には2本の2ベースヒットなどで1失点、チームが4点を取って逆転をしてからも7回に長打とスクイズで1失点など、8回まで148球、6安打8奪三振4四死球で3失点と、本調子の今永投手の状態ではなかった。

 4-3で迎えた9回は、球数も増え、違和感を感じていたという左足がひどくなり、「最後まで投げます」といえる状態ではなく降板すると、後続が9回に2点を奪われて逆転負けを喫した。それでも不調ながらも8回まで勝ち試合を作る粘り強さも今永投手の長所といえる。

 一方、亜大の山崎康晃投手は3回には三者連続三振を奪うなど147km/hの速球が調子が良く、4回まで一人のランナーも出さないピッチングが続いた。しかし5回に初ヒットを打たれると、そこから3連打を浴びて満塁の場面で押し出しの四球を与えて失点、更にタイムリーヒットを浴びて4失点し逆転を許してしまう。

 6回は3人で抑えたものの、ここで山崎投手も降板し亜大も継投に入った。6回を投げて88球、4安打6奪三振2四死球で4失点という内容だった。今年は投げ込んで作る調整方法に変えたといい、ストレートも「調子が良かった」という。しかし序盤にストレートに頼って三振を取りまくり、スタミナが切れてしまった感じだった。昨年までは主にリリーフで登板しており、先発でのペース配分は課題となりそうだ。

 

1年生・嘉陽宗一郎投手が新守護神

 試合は9回に亜細亜大が逆転で勝利した。8回2アウト三塁の場面で1年生の嘉陽宗一郎投手がリリーフで登板し、迎えるは駒大の4番でドラフト候補の江越大賀選手だったが1球でライトフライに抑えると、勝ち越した後の9回裏は1奪三振など3者凡退でしっかりと抑え勝利を飾った。

 嘉陽投手は1年生ながら186cmから最速147km/hを記録する。松山聖陵高校出身で2年生の秋には済美の1年生だった安楽智大投手と延長14回の投げ合いを見せていた(14回にサヨナラで敗れる)。

 東浜巨投手、九里亜蓮投手、そして山崎康晃投手の後継者としてここまで3試合にリリーフで登板し1勝1敗、生田監督も1年春から使い大黒柱にと期待する。2017年のドラフト会議では1位指名が期待できる逸材だ。

 

江越大賀選手は不調から抜けられず

 駒沢大の江越大賀選手は、高い身体能力と昨秋に3本塁打を記録したパンチ力でドラフト上位候補にも名前が挙がる。しかし今シーズンはここまで17打数3安打で打率.176と低迷、ホームランも無く7三振を喫している。

 元々打率の高いほうではないものの、不調の度合いが大きい。例えば昨年北海道日本ハムにドラフト3位で指名された岡大海選手は、4年春は打率.268に2本塁打を記録しており、もう少し当たりが欲しい。

 盗塁2つを決めるなど181cmながら50m5.8秒で走る俊足を見せ、高い身体能力を評価してドラフト会議では名前が呼ばれるだろうが、上位での指名となるとスカウトがリスクが大きいと感じそうだ。また、即戦力野手としては不調からどのくらいの期間で調子を上げていくのかも評価の対象となる。江越選手の復活に期待したい。

 

 今永は2回1死から亜大の5番・桝沢怜外野手(3年=八王子学園八王子)にストレートを左翼席に運ばれ、今季初失点。「打たれちゃった、という感じ。(無失点が)やっと終わったのか、と思った」とサバサバと振り返った。

 その後は粘投して9回は後続にマウンドを譲ったが、逆転負けを喫した。「エースとしての役割を果たせていない。最後の1イニングを投げきることを体力的にも見直さないといけない」と責任を背負い込んでいた。

 駒大のエース今永は8回6安打3失点。50年以降ではリーグ新記録の4戦連続完封はならず「亜大戦、連続完封とも意識しなかったと言えばうそになる」と話した。

 勝ち点2で並ぶ強敵相手で序盤から力んだ。2回にソロを被弾し、昨秋からの連続無失点は33イニングでストップ。6回には左ふくらはぎがつり、148球で力尽き「最後まで投げるとは言えなかった。それが今の実力。練習するしかない」と悔しがった。

「亜大のダル」嘉陽1勝 - ニッカンスポーツ紙面:2014/4/30

 


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