亜細亜大・山崎康晃投手が満塁弾被弾、国学院大が優勝王手

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 東都大学リーグの優勝を決める亜細亜大vs国学院大の最終カードが始まり、初戦は国学院大がサヨナラ満塁ホームランで勝利し優勝に王手をかけた。亜細亜大の山崎康晃投手は9回を無失点に抑えたが10回に崩れた。また5位6位決定プレーオフは中央大が青山学院大を下し5位と一部残留を決めた。

山崎康晃投手、無念

 山崎康晃投手は最速151km/hの速球を投げ、今年のドラフト1位候補投手の一人。東浜巨投手、九里亜蓮投手が抜け、後輩の花城直投手が難病で離脱するなど厳しい中で先発の柱としての役割を果たし、5試合に完投し1試合を完封、4勝1敗の成績を残して来た。しかし、前回の拓殖大とのカードで1戦目に勝利したものの3戦目は3失点で敗れるなど、一人で支えてきた疲労も見えていた。

 この日は9回まで6安打4奪三振と今シーズンから見せている打たせて取るピッチングで無失点に抑えていた。しかし、延長に入った10回に3ベースヒットを浴びてから四死球2つで2アウト満塁とし、国学院大1番の山下幸輝選手にホームランを打たれサヨナラで敗れた。

 9回2/3を投げて8安打4奪三振3四死球で4失点、これで4勝2敗も6完投、チームを支えてきたエースにとって残酷な結果となった。

 

田中大輝投手が力投

 国学院大は昨年までエースだった杉浦稔大投手が抜け、今年はエース不在と言われていた。しかしふたを開けると4年生となった田中大輝投手がエースとなり、この日も10回を投げ切って6安打8奪三振5四死球で亜細亜大を完封した。

 田中投手はこれで4勝0敗で防御率もリーグ2位となっている。このまま優勝が決まれば、MVPの最有力候補である。また182cmの大型左腕投手でもある。球速も143km/hを出し素質も十分で将来の事も気になってきた。

 

中央大が残留

 また5位6位決定のプレーオフが行われ、中央大が3-2で勝利した。島袋洋奨投手は登板せず3投手の継投で逃げ切った。

 青山学院大は今シーズン2年生ながらエース格として投げてきた岡野祐一郎投手が調子が悪く4回途中まで3失点、リリーフした4年生の福本翼投手が4回2/3を1安打無失点に抑えるも、味方が追いつけなかった。

 青山学院大は2部優勝の立正大との入れ替え戦に臨む。

 

 「抜けると思ったけど、まさか入るとは。気持ち良かった。(学生コーチの)菊入の声があって、スイッチというか、自分のゾーンに入った」

 勝ち点を挙げた大学が優勝となる大一番の初戦。最近2試合は無安打に終わっていたが、試合がなかった先週、ひたすらバットを振った。25日にはシート打撃で同僚の本格派右腕・大井から右越え本塁打を放った。この日はドラフト候補右腕の山崎から、同じような弾道で試合を決めた。

 その瞬間、神宮の誰もが息をのんだ。延長10回2死満塁。山下幸が142キロ直球を捉えた。白球は右翼席に着弾。無心で右腕を上げていた。「周りの声も聞こえなかった」。人生初の劇勝アーチは04年春の亜大・松浦大輔以来となるサヨナラ満弾。歓喜の輪の真ん中でもみくちゃにされた。

 勝ち点を挙げた方が優勝となる。先発した田中が亜大のエース・山崎康晃との投げ合いに一歩も譲らず、延長戦に突入した。「苦しい中で投手陣が頑張ってくれた。なんとか手助けしたかった」と山下幸。開幕2連敗からチームを支えた投手陣に報いた。


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