名大・七原優介投手、147km/h速球で延長10回15奪三振もサヨナラ負け、しかし好投に卒業後の進路変更も

大学野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 愛知大学リーグ2部の名古屋大vs東海学園大の試合で名古屋大の152km/h右腕・3年生七原優介投手が登板すると、147km/hを記録したストレートで9回まで15三振を奪い無失点の好投を見せた。

 両チームとも点が奪えず延長に入ると、10回、七原投手が3安打を浴びてサヨナラで敗れた。しかし七原投手は「最後は疲れが出てしまって、ボールが高くなったのは反省しないと。でも、力を出し切れば2部でも互角に戦えることが分かった」と自信を深めた。

 名古屋大学出身で2部リーグながらリーグNO1の球速を誇る。愛知リーグではこれまでも日本福祉大の浅尾拓也投手(2006年・中日・大社ドラフト3位)、や東海学園大・田島慎二投手(2011年中日ドラフト3位)など2部で150km/hを越す速球を投げる投手が登場し、プロでも活躍をしている。

 七原投手も自己最速は152km/hという事だが、名古屋大という国立出身としても注目が高まる。元々は教員を目指していたが、「第1志望を変えようかな。野球での就職をこれから考えたい」と話し、プロ野球も視野に入れ始めたようだ。来年のドラフトの注目投手の一人になるかもしれない。

 愛知大学リーグでナンバーワンの速球派という看板はダテではなかった。ネット裏のスピードガンは147キロを表示。七原の自己最速には5キロ及ばなかったが、伸びのある速球主体で押した。1部リーグにも、これほどの快速球を投げ込む右腕はいない。左打者には外角に投じたツーシームが効果的に決まって、9回まで毎回の15奪三振。味方打線の援護がなく、延長10回に3安打を集中されて、サヨナラ負け。それでも、「愛知の宝です」(愛知大学野球連盟・大坪事務局長)とリーグ関係者が認める大器の片りんを見せつけた。

 「最後は疲れが出てしまって、ボールが高くなったのは反省しないと…。でも、力を出し切れば2部でも互角に戦えることが分かった」と七原は敗戦の中で、自信を得た様子。東海学園大は昨秋の2部リーグA組の1位校で、最も1部に近い存在。昨秋まで3部にいた名大にとっては、格上のチームなのだが、最後まで苦しめた。

 この春は調整遅れで、開幕前のオープン戦で完投したのは阪大相手の“定期戦”の1試合だけ。肩のスタミナには不安があったハズだが、この日はサヨナラ打を許したのが149球目。1人で投げ切った。東海学園大・鈴木保監督(52)は「最後までボールに力はあった。打者の手元での伸びがあるから、差し込まれる感じ。ウワサ通りの右腕でした」と褒めた。愛知2部リーグからは浅尾(日本福祉大出)田島(東海学園大出)が中日入りして活躍しているが、七原もプロ側からマークされる存在になりそうだ。

 名大では教育学部で学ぶ。教員志望で、将来は高校野球の監督を目指していた七原がこの日の試合後、方向転換を口にした。「第1志望を変えようかな。野球での就職をこれから考えたい」。剛腕投手に、野球での上昇志向が目覚めてきた。

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