亜大・九里亜蓮投手、自分の投球で完封勝利、千葉ロッテスカウトが評価

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 東都大学リーグの亜大vs駒大の2回戦は亜大・九里亜蓮投手が自分らしい投球を見せて完封勝利を挙げた。

 この日のストレートは141km/h、しかし186cmから投げ下ろされるストレートは角度がついて低めに伸び、ツーシームでバットの芯を外した。9回を投げて5安打6奪三振、最速147km/hというが低めに集めて内野ゴロで打ち取るのが九里投手の真骨頂といえる。この日も14のアウトを内野ゴロで奪った。

 前の試合から2週間が開き、短距離走などで走りこみを行い、また200球以上の投げ込みで下半身を作り上げた。九里投手も「これまで球が高めに浮いたのが、低めに集まった」と話している。

 この投球に千葉ロッテ・山下スカウトは「元々は力で押す投手。学年を追うごとに勝てる投球を身につけている」とコメントしている。最速141km/hの投球がどう評価されるのかは分からないが、シーズン中に自分の投球を取り戻す調整力と精神的な強さというものを感じた。バッタバッタと三振を奪うような凄みは無いが、プロでも勝っていける投手になるのではないかと思う。

 チームにとっても優勝争いに踏みとどまり、また九里投手にとってもドラフト上位候補に踏みとどまる投球になった。

 亜大エースとして最後まで投げきった。九里は127球の熱投で、5安打完封。直球の最速は141キロ止まりで6奪三振だったが、ツーシームを低めに集めて内野ゴロで15個のアウトを奪った。「球速は意識していない。バックがいるのでゴロを打たせる気持ちで投げた」。試合のなかった先週は、スパイクを履いて連日2~3時間のダッシュ。下半身を徹底的に強化して今季初の完投につなげ「自分が投げ切って勝つという気持ちで走ってきた」と振り返った。勝ち点3で並ぶ駒大相手に好投を見せたエースに、生田勉監督は「九里はガンガン走っていたので、手応えはあった」とねぎらった。

【東都】亜大・九里、通算4度目完封で1勝1敗に  - サンケイスポーツ:2013/5/15

 亜大の147キロ右腕・九里が、ゴロの山を築いて完投勝利。打者の手元で沈むツーシームが低めに決まり、27アウトのうち、14個をゴロで打ち取った。負けると4季連続の優勝が遠のく大一番で快投し、「優勝とかじゃなく、自分で勝つんだという気持ちで行った」とエースのプライドをのぞかせた。視察したロッテの山下スカウトも「元々は力で押す投手。学年を追うごとに勝てる投球を身につけている」と評価していた。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
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