亜大・九里亜蓮投手が中大・島袋洋奨投手との投げ合いを1-0で制す、東都の投手戦

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 亜細亜大で今年のドラフト候補、九里亜蓮投手と、中央大で来年のドラフト候補、島袋洋奨投手の投げ合いが繰り広げられた。

 亜大・九里亜蓮投手は開幕カードで見せたトルネードではなく、捕手のミットを長く見る事のできそうなフォームで制球を重視する投球を見せた。最速は143km/hだったが低めのコントロールが良く、結局終わってみれば三振12個を奪っていた。7安打を打たれながらも0点に抑える九里投手らしい粘りの投球も見られ、堂々の完封勝利だった。

 対する島袋洋奨投手は最速149km/hを記録、9回を5安打5奪三振と力で押し込んで打たせて取るピッチングを見せたが、8回にスクイズで1点を失い敗れた。

 九里投手は「自分がやってきたことをやれば抑えられると思って投げた」と話している。昨年秋は東浜巨投手と競い合い最優秀防御率を獲得した。ヒットを打たれながらも抑えていくのが九里投手のスタイルだ。プロでもコントロールは重要な要素となる。今年のドラフトでも指名されると見られる。プロでは球威も磨いて、低めのストレートがうなりをあげるような投手になって欲しい。

 東都は、澤村拓一投手、藤岡貴裕投手、東浜巨投手、そして九里亜蓮投手、島袋洋奨投手と、好投手同士の投げ合いで成長していく印象を受ける。その襷は確実に受け継がれている。

 亜大の九里が12三振を奪い、自身6度目の完封勝利を挙げた。中大・島袋との緊迫した投手戦となったが、7回1死満塁のピンチを三振、二ゴロで切り抜けるなど126球を投げきった。「自分がやってきたことをやれば抑えられると思って投げた」。前日は先輩の東浜(ソフトバンク)がプロ初勝利を挙げ「一緒にやってきた人なのでうれしい」と力に変えた。開幕戦はトルネード投法だったが、この日は走者がいない状況でもセットから投じ「下半身が使えるようになった」と手応えを口にした。史上3校目のリーグ5連覇へ向け、開幕3連勝とした生田勉監督は「イメージ通りの投球ができていた。制球も良くなった」と納得の表情だった。

 勝利の瞬間、九里は右手を小さく上げた。新フォームを封印して臨んだ試合で、9回7安打無失点。「改善する余地はまだまだある」と話したように、最速は143キロだったが、低めに投球をまとめ、12個の三振を奪った。

 “トルネード対決”は実現しなかった。相手先発の島袋と同様、九里も前回登板の青学大戦で上体を大きくひねる投法を披露。体を大きく使うのが目的だったが「かえってバランスを崩していた」と、生田勉監督(47)の助言もあり、元のフォームに戻した。それでも、ただでは転ばない。「いろいろなことに挑戦している。トルネードをやった分、下半身で粘るイメージが出た」と下半身主導の投球が身についた。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
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