東京六大学が明日開幕、慶大・加藤拓也投手、明大・柳裕也投手、立大・佐藤拓也選手などがラストシーズン

大学野球ドラフトニュース 2016年ドラフトニュース

東京六大学リーグが明日開幕する。慶大・加藤拓也投手、明大・柳裕也投手、立大・佐藤拓也選手、沢田圭佑投手、田村伊知郎投手など4年生にとっては学生野球最後のシーズンとなる。

プロ注目

今年のドラフト会議で東京六大学から指名されそうな選手を見てみると、明治大の柳裕也投手はリーグ通算18勝8敗、また侍ジャパンでは3年、4年でエースを務め、特にアメリカ戦に抜群の強さを見せた。140キロ前半だがキレの良い速球に、スライダー、カット、チェンジアップなど多彩な変化球をコントロールよく投げ続けることができ、即戦力として評価されている。ドラフト会議でも1位、または2位で指名されるのは間違いないとみられる。

慶大・加藤拓也投手はリーグ通算20勝10敗、1年秋に150キロデビューをしてから体も大きくなり、140キロ後半の速球で押すパワーピッチングをみせていた。しかし春は変化球も交えややスタイルを変えつつある。スカウトからもあまり名前が挙がらず、社会人との関係などもありそうだが、普通にプロ志望届を提出すれば指名は間違いない。

立教大は田村伊知郎投手が指名確実となった。報徳学園の1年時に注目されたあと、2,3年はやや評価を落としていた。立大でも1年で140キロ後半の速球を見せ実力の高さを示したが、先発はつかみ取れずに主にリリーフとして投げた。しかし3年時にリリーフとして力を見せ始めると、今年春には先発として4勝を挙げた。リーグ通算は6勝8敗だが、大学4年に急成長を見せた。侍ジャパンでも抑えのエースとして日米大学野球で好投を見せ、プロもリリーフとして注目をしている。

逆に1年時から立教大のエースとして活躍し、リーグ通算21勝15敗の沢田圭佑投手は大学3年時くらいからやや疲れを見せている。今年春は3勝2敗と踏ん張りも見せたが、東大戦でも4失点するなどして先発を外れ、後半はリリーフとして投げていた。斎藤佑樹投手のような感じで大学4年間は長かったと思わせる。

その他のドラフト候補

昨年のドラフト会議では高山俊選手、茂木栄五郎選手、重信慎之介選手など野手が注目されたが、今年は野手でプロ入り確実という選手はおらず、プロ志望されるかどうか、指名されるかどうかという選手が多い。

立大の佐藤拓也選手は浦和学院時代から打撃センスを評価され、立大でも1番バッターとして活躍をしてきた。2年春には21安打、打率.404を記録して期待されたが、その後はヒットが伸び悩み現在はリーグ通算87安打、リーグ100安打はギリギリ到達するかどうかとなっている。侍ジャパン大学代表でも1番バッターとして出場していたが、今年の日米大学野球選手権では19打数5安打でやや物足りない感じも。佐藤選手の進路の決断が待たれる。

また田中和基選手は足や遠投など素質が評価されており、昨年秋は4本塁打、今年春も2本塁打と長打もアピールしたが決めてとなるものがまだない。ただし高い素質は間違いなさそうで、この秋の成績はポイントとなる。

早稲田大の石井一成選手も作新学院時代から注目された選手で、大学は3年春から活躍を見せ始めショートのレギュラーとして優勝にも貢献した。今年春も14安打中2ベースが5本、3ベースが2本、ホームラン1本、打点10とチームの4番としての活躍は見せたのだが、吉川尚輝選手や京田陽太選手の所まで行くようなアピールはできなかった。石井選手も進路の決断が待たれる。早稲田大の中澤彰太選手も1年でセンターのレギュラーとして守備や足を見せていたが、特に3年秋と4年春に打率が1割を切りプロ入りは厳しい状況となった。

明治大ではやはり星知弥投手がどうしても気になる。高校時代から速球に注目され、大学では154キロも記録している。しかし制球難やストレートの質もありここまでリーグ戦は1勝3敗、4年春にようやく1勝を手にした。素質は評価したいが0か100かという投手で、プロで試すのか社会人でかけるのか。佐野恵太選手が春に3本塁打を放ち成績は上り調子だが、ポジションがファーストという事も考えると、昨年の菅野剛士選手や一昨年の糸原健斗選手以上とは考えにくい。また牛島将太捕手はぐんぐんと成長を見せており、日米大学野球にも出場するなど頭角を現した選手といえる。もう少し何かが欲しい感じもあるが、面白いと感じているプロのスカウトもいるかもしれない。

萩原英之選手は九州学院の1年生4番で甲子園でホームランを放ち期待されていたのだが、大学では4年間で7試合に出場に終わった。残念だ。

東京大の山本俊投手も期待されながらラストシーズンとなった。148キロの速球はリーグでも屈指の威力を持つが、投げてみないとわからない制球の課題はまだクリアされていない。今後も野球を続けてほしい投手ではあるがどのような決断をするのか注目したい。

2016年度-東京六大学リーグのドラフト候補リスト

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