東京六大学が5月30日開幕を目標に、無観客や中止も検討

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東京六大学リーグが、春季リーグ戦の延期を決定し、1試合総当たり制で行う準備を進め始めた。

世界大戦時以来

東京六大学の井上理事長は「このような状況下で春季リーグ戦を通常通りに開催することは難しい。5月下旬に開幕日を延期し、1試合総当たりの方式に変更して開催の準備を進めることになった」と説明し、東京六大学の延期と、2試合の勝ち点制ではなく、1試合総当たりの勝率制の準備を進めることを決めた。

東京六大学リーグは4月11日開幕を目指していたが、東京で新型コロナウイルスの感染が拡大する中での開幕は難しいと判断し、また大学野球選手権の開幕が8月12日に延期された事から、大幅に開幕を遅らせることを決めた。5月30日の開幕を目指す。

また内藤事務局長は、「現時点では7月までリーグ戦をやるのは難しい」と説明した。大学野球選手権が7月に伸びたため、開幕を5月下旬にしても、通常のリーグ戦の日程をこなすことはできるようなった。しかし、7月は試験期間に入る大学もあり、7月の実施は難しいと判断した。

1925年から始まった東京六大学野球、1試合総当たり制は、戦時中の1940年の秋、1941年の秋、1942年の秋、そして戦後最初のリーグ戦となる1946年の春に実施されており、それ以来となる。

また、井上理事長は「5月末の開幕へ向けて準備するが、予断を許さない状況。6月末にずれ込むことも考え、最悪中止も含めたあらゆる可能性を視野に入れていく。全国各地でイベントやスポーツ大会の中止も相次いでいる」と話し、感染拡大が続けば、春のリーグ戦中止の可能性も示唆した。

オープン戦は4月中は行わず

また、大学側には4月中はオープン戦を行わないことを決めた。東大が3月27日から活動を停止しており、立教大も対外試合を取りやめている。井上理事長は「準備ができていないところがハンディになるのは避けたい」と話した。

現在、慶応大は通常通りの練習を行っているが、対外試合自粛をしている。早稲田大は4月5日まで自粛をしており、今日から練習再開となるが、グラウンド練習は30人以内に制限して行う。明治大は練習を通常通り行い、土日は紅白戦を行っている。

法政大は個人トレーニングは可能だが、全体練習は行われていない。立教大は練習時間を短縮し、グループに分け時差をつけて練習をしている。東大は3月27日から練習を自粛しており、各自が自主トレを行っている。

東京での感染拡大が深刻となってきており、新型コロナとの戦争がさらに激しくなってきた。東京六大学も戦中戦後と同じ対応となり、同じ状況下にいる。今はまず感染をしないことを優先して自分の、他の人の命を守ることが大事になる。

2020年度-東京六大学リーグのドラフト候補リスト

2020年、大学野球春季リーグの開幕予定状況
新型コロナウイルスの影響による各大学野球連盟の春季リーグ戦の開幕予定をまとめます。7月16日更新

最大の決断はリーグ戦方式の変更だ。従来の2戦先勝方式の勝ち点制では日程消化が難しいと判断。1日3試合制も検討したが、プロ野球併用日との折り合いがつかないことから、伝説の早慶6連戦など数々の名勝負を生んだ勝ち点制を断念し、勝率で順位を決定する結論に達した。内藤雅之事務局長は「7月まで行うというのは難しかった。リーグ戦をしたいという学生の思いもあるしギリギリまで努力しようと」と経緯を説明。「野球統制令」で制限された40年秋、41年秋、42年秋、戦後最初の46年春以来5度目となる歴史的な決定だ。1日3試合で開催すれば最短3週で終わる超短期決戦となるだけに各校は大幅な戦い方の変更を迫られることになりそうだ。

従来の2戦先勝方式の6校総当たりによる勝ち点制では日程消化が難しく、1日3試合はプロ野球併用日との都合がつかないことから、方式変更を協議した。通常なら定期試験期間と重なる7月中のリーグ戦開催も難しい。1回戦総当たりは、文部省訓令の「野球統制令」の制限による1940年秋、41年秋、42年秋と戦後最初の46年春に実施された前例がある。実施となれば、74年ぶり5度目。勝率によって1位を決める。

 「5月末の開幕へ向けて準備するが、予断を許さない状況。6月末にずれ込むことも考え、最悪中止も含めたあらゆる可能性を視野に入れていく。全国各地でイベントやスポーツ大会の中止も相次いでいる」

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