関西大の147キロ左腕・高野脩汰投手が大阪市立大との練習試合で先発し、5回1失点も納得のいく投球はできなかった。
巨人・阪神が視察
高野脩汰投手は昨秋に4勝0敗の成績で、チームをリーグ優勝に導く投球を見せた左腕投手で、今年のドラフト候補として注目される。
この日は最速は141キロ止まり、得意のスライダーの制球力も欠いた。初回、2回は三者凡退に抑えたが、3回に3連打でノーアウト満塁とされ、併殺で2アウトにしたものの、暴投で1点を与えた。4回、5回も得点圏にランナーを進めさせるなど、苦しい投球となった。5回5安打1失点という内容だった。
昨年はリーグ戦で活躍を見せたものの、明治神宮大会では左ひじの違和感のため1イニングを投げただけに終わった。その後、肘の回復と共に、体重を10kg増やし、また股関節、肩の肩甲骨の可動域を広げるトレーニングを行い、体を作り直した。しかし、「まだ体を使い切れていない感じ」と、その体をしっかりとつかみ切れていない状況。
新型コロナウイルスの影響前の3月も、カナフレックスとのオープン戦で3回を投げて3安打4失点で、粘れるようになったもののまだ新しい体の力を発揮できている状態にはなっていない。
この日も巨人、阪神のスカウトが視察に訪れたが、「プロに行きたいです」と話す高野投手、秋のリーグ戦の開幕が迫りつつあるが、そこで昨年のような投球が見せられるかどうかで、ドラフト会議で指名されるかが決まる。
ネット裏では阪神、巨人のスカウトが視察。直球とスライダーの2球種で三振を量産する左腕は「プロに行きたいです」と進路を1本に絞り、秋季リーグ戦で猛アピールする。
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