2022年の注目の大学生投手のドラフト指名予想をしてみます。
大学生投手のドラフト上位候補
氏名 | 大学 | 投打 身体/体重 | 評価 |
---|---|---|---|
矢澤宏太 | 日本体育大 | 左左 173/75 | A |
昨年の1月時点では、筑波大の佐藤隼輔投手、法政大の山下輝投手、東北福祉大の椋木蓮投手、法政大の三浦銀二投手を上位候補に挙げていたが、今年は日体大の矢澤投手一人。
矢澤投手は上背はないものの、最速150キロの速球を投げる左腕投手。野手としてプレーする機会が注目され、投手としての実績はまだ少ないものの、昨秋のリーグ戦で3勝を挙げ、3完封で54回を投げて50奪三振と、投手としても上位候補として見られるようになってきた。代表合宿でも消えるスライダーで三振を奪い、140キロ中盤の速球を低めに突き刺した。投手としても上位候補として予想できる。
その他、ドラフトで指名されそうな大学生投手
氏名 | 大学 | 投打 身体/体重 | 評価 |
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金村尚真 | 富士大 | 右右 173/73 | B |
有本雄大 | 東北福祉大 | 右右 177/80 | B |
西舘洸希 | 筑波大 | 右右 186/83 | B- |
立石健 | 福井工業大 | 右右 183/81 | B |
加藤泰靖 | 上武大 | 右右 182/82 | B- |
生井惇己 | 慶応大 | 左左 176/80 | B |
荘司康誠 | 立教大 | 右右 188/75 | B |
渡辺翔太 | 九州産業大 | 右右 181/78 | B |
仲地礼亜 | 沖縄大 | 右右 178/75 | B |
細川拓哉 | 東北福祉大 | 右右 175/74 | B- |
曽谷龍平 | 白鴎大 | 左左 182/70 | B- |
羽田野温生 | 東洋大 | 右右 187/82 | B- |
青山美夏人 | 亜細亜大 | 右右 182/84 | B- |
神野竜速 | 神奈川大 | 右右 180/78 | B- |
水口創太 | 京都大 | 右右 194/94 | B- |
才木海翔 | 大阪経済大 | 右右 181/80 | B- |
伊原陵人 | 大阪商業大 | 左左 170/71 | B- |
松永遥平 | 東亜大 | 左左 171/70 | B- |
即戦力の声も聞かれるのが富士大の金村投手。変化球のキレやコントロールが抜群で、昨年春には7勝0敗を記録するなど、すでにリーグ通算17勝を挙げている。大学代表合宿でも一番最初に登板し、その力をいかんなく発揮した。もう少し球速が欲しいが、プロで投げても面白い投手だと思う。
東京六大学では慶応大の生井投手がプロ好みか。150キロの球を強気にインコースへと投げる特徴があり、プロでも使えそうという場面が想像できる。そして、立教大の荘司投手は昨年春にリーグ戦デビューをすると、秋は188cmから151キロの速球を投げ、その球筋なども非常に印象的だった。まだリーグ戦未勝利だが、今年は一気に4勝、5勝を挙げそうな雰囲気がある。
東都でも亜細亜大の青山投手が恵まれた体があり、しっかりと踏み込んで強い球を投げ、制球力もある。緩急もつける幅広い投球ができる本格派。
有本投手は体がしっかりとしており、昨年の大学野球選手権では4年生を含めて登板した投手の中でもトップクラスの球だった。まだ実戦が少なく、今年は椋木投手の抜けた穴を埋める活躍を期待したい。筑波大の西舘洸希投手もリリーフで登板し、球速・球威の良さを見せる。東北福祉大では細川投手も実戦は少ないが150キロ中盤の速球を投げ、東洋大の羽田野投手も同じく球速でトップクラスと見られる。
立石投手も実戦的な投手で、力感のないフォームでコンパクトなテイクバックから、いきなり腕が出てくるような感じで、140キロ後半の速球で差し込める。2年秋には少ない投球回だだったものの、防御率0.00でリーグ1位となっており、金村投手に次ぐ実戦的な投手だと思う。
加藤投手は最速153キロの速球を投げるが、投球フォームに無駄が少なく、制球もある程度安定をしていて結果を残せる投手。2年秋に6勝0敗、昨年は2勝だったが防御率0.44と安定をしている。侍ジャパン大学代表合宿で好投を見せたが、同じく関甲新リーグ・白鴎大の曽谷投手も左から150キロを超す球を投げ、今年はリーグにスカウトが押し寄せそうだ。神野投手も150キロ台の速球は回転が良く質の良い球で、変化球を磨いてゆけばさらに投球の幅が広がる。
生井投手はクロスファイヤー王子、右打者へのインコースの球が威力十分。また痛打を浴びるなど制球に課題があるが、右打者の外に逃げる球を覚えれば、一気に覚醒しそう。DeNAに入団すれば、濱口投手のような投球をしそうな印象。
渡辺投手は151キロの速球を投げる威力がある。ただし、まだ力で投げている所があり、フォームには課題も見られ、1年間フルに投げるには少し改善が必要。それでも、昨年は選手権、明治神宮大会でイニング数と同じくらいの三振を奪う力を見せた。ポテンシャルの大きな投手。
仲地投手は昨年の選手権で驚いた投手。フォームも伸びやかでバッターの手元への伸びのある球、149キロを記録する球威も見られた。制球も良く、今年が非常に期待される。
関西六大学では大経大の才木投手が、球質の良さ、回転の良い球という特徴を持つ投手で注目される。川村丈夫投手のような、球速が140前半でも空振りを取れる投球が見込まれる。大商大の伊原投手は小柄な左腕だが高校時から実績があり、バランスの良いフォームで上から投げ下ろす本格的な速球と、うまく抜くけている変化球が持ち味。
そして、右腕投手では京都大の水口投手に注目。194cmから152キロの速球を投げる右腕で、その威力は十分。投手としての投球の経験も積んでいる。学業のために野球の練習の時間がやや少なくなることが予想され、思うような成長を見せられるかは不透明だが、素質は今年の右腕投手の中でもトップクラスか。
左腕投手では東亜大の松永投手が注目。代表候補合宿でも140キロ中盤の速球を投げ、その素質を見せた。まだ投球的にもう1段階成長が必要でまだ素材型だが、150キロを超す左腕投手として魅力がある。
指名順位予想
最後の2021年のドラフト候補と比較して、指名順位を予想してみる。
順位 | 2021年 | 2022年 |
1~2位 | 隅田知一郎 西日本工大 椋木蓮 東北福祉大 山下輝 法政大 翁田大勢 関西国際大 黒原拓未 関西学院大 徳山壮磨 早稲田大 佐藤隼輔 筑波大 鈴木勇斗 創価大 |
矢澤宏太 日体大(1位予想) 金村尚真 富士大(2位予想) 生井惇己 慶応大(2位予想) |
3~4位 | 桐敷拓馬 新潟医療福祉大 赤星優志 日本大 三浦銀二 法政大 |
加藤泰靖 上武大 荘司康誠 立教大 伊原陵人 大商大 仲地礼亜 沖縄大 |
5位以下 | 大竹風雅 東北福祉大 松井友飛 金沢学院大 岡留英貴 亜細亜大 西垣雅矢 早稲田大 長谷川威展 金沢学院大 北山亘基 京都産業大 |
曽谷龍平 白鴎大 才木海翔 大経大 有本雄大 東北福祉大 立石健 福井工業大 青山美夏人 亜細亜大 水口創太 京都大 |
育成 | 坂田怜 中部学院大 三浦瑞樹 東北福祉大 佐藤琢磨 新潟医療福祉大 菊地大稀 桐蔭横浜大 富田龍 四国学院大 伊藤稜 中京大 |
渡辺翔太 九州産業大 羽田野温生 東洋大 細川拓哉 東北福祉大 松永遥平 東亜大 |
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東日本国際大学渡辺投手の去就は?