仙台六大学リーグでは、東北福祉大の154キロ右腕として今年のドラフト候補として注目される細川拓哉投手が登板し、東北工業大を5回無失点に抑えた。
球速より速く見える球を
細川拓哉投手はこの日、最速は148キロを記録したストレートを軸に東北工業大打線を抑えていく。5回を投げて3安打5奪三振で無失点に抑え、チームの5−2で勝利を納めた。
細川選手は明秀日立から東北福祉大に進むと、大学では最速154キロを記録している。しかし、「150キロを投げてもバットに当てられた。球速より速く見える球を投げられたらいい」と考え方を変え、球質や制球を強く意識するようになった。
この日も「自信のあるストレートでどんどん攻められたし、カウントを取れたことでスライダーも生きた」と、投球を全体的に見て自己評価をした。大塚監督も「良かったんじゃないかな」と認めた。
東北福祉大は150キロを越す球を投げる投手が複数人おり、ブルペンから厳しい競争をしている。その中で球速を求める事も重要だが、いろいろなことに気づいて考え、そして磨いていくのが大切だ。
兄の細川成也選手は横浜DeNAでプレーをする。プロへの意識は記事には書かれていないが、「チームを勢いづけさせるような投球をしたい」と大学最後の年の集大成の投球を見せる。

昨季まではオリックス1位の椋木蓮投手(22)が君臨した、エースの自覚を抱く。「福祉大のプライド、エースのプライドを持って投げたい」と失点ゼロにこだわった。球速を重視した時期もあったが、「150キロを投げてもバットに当てられた。球速より速く見える球を投げられたらいい」と球質や制球を強く意識。状態を考慮して先発させなかったと話した大塚光二監督は「良かったんじゃないかな」と評価した。
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