東都大学リーグ2部が開幕し、専修大の152キロ右腕・菊地吏玖投手が登板すると、立正大を4安打で完封した。スタンドには12球団のスカウトが集まり、東京ヤクルト・小川GMが高評価を示した。
「大学生の中で完成度高い」
菊地吏玖投手はこの日、「ブルペンでの感覚が良かった。力を入れなくてもいいボールがいきそうだと思ったら、その通りになりました」と話すように、力感なく149キロの速球を投げると、スライダーやツーシームなどを織り交ぜるいつもの投球を見せ、9回4安打7奪三振で完封勝利した。四死球は5つだった。
菊地投手は完成度が大学生投手でトップクラスに高く評価されており、この日も阪神は和田TA、畑山統括スカウト、吉野スカウトの3人態勢で視察するなど、12球団のスカウトが視察し、
東京ヤクルト・小川GM:「どんな球でもストライクが取れる。決めに行く真っすぐもコントロールされている。大学生の中でも完成度が高い」
横浜DeNA・中川スカウト:「自信を持ってツーシームを使っていたのが成長」
と評価された。
菊地投手は侍ジャパン大学代表としてオランダで行われたハーレムベースボールウィークに出場し、3試合に登板して勝利投手にもなるなど、合計8回を無失点に抑えた。「トップクラスの選手の中で、プレーできたことは新しい刺激にもなりました。自分の持ってる能力がちょっとは向上したのかなと思います」と話し、成長を手にしている。
斎藤正直監督も「集団の中でもまれながら一皮、二皮むけてきたかなと。野球に対する真摯な気持ちが一層深まったという気がします」と話す。
プロ入り後も、更にトップレベルの選手たちの中に入ることで、もっとレベルアップするのではないかと期待できる菊地投手、ドラフト会議では2位前後での指名と予想する。

最速149キロの直球にツーシーム、左打者の外角にはスライダーが決まり、9回を4安打5四死球7奪三振でまとめた。視察したヤクルト小川GMは「どんな球でもストライクが取れる。(追い込んでから)決めに行く真っすぐもコントロールされている。大学生の中でも完成度が高い」と評価した。

ネット裏では国内プロ全12球団のスカウトが視察。ヤクルト・小川淳司GMは「大学生として完成度が高い。最後に決めに行く球など、どんな球でもストライクが取れる」と制球力の高さを評価した。



「自信を持ってツーシームを使っていたのが成長」とDeNA・中川スカウト。ホームベースの幅をいっぱいに利用してスライダー、ツーシームを操る投球術を、巨人のルーキー右腕・赤星に重ねるスカウトが複数いた。


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