慶応大が1月14日に初練習を行い、東京六大学通算13本塁打の強打者・広瀬隆太選手が日本一とプロ入りを明言した。
2つの軸
広瀬隆太選手は「自分のプロという目標もありますし、キャプテンとしてチームを日本一に導きたい。個人軸とチーム軸の2つに、怠らず真摯に向き合いたい」と話し、主将としては日本一、個人としてはプロ入りという2つの目標の軸を掲げた。
広瀬選手は慶応幼稚舎出身で、慶応高、慶応大卒のプロ野球選手は多いものの、幼稚舎出身のプロ野球選手はいない。受験時のことを振り返り「いろいろ塾とか行ってました。絵が幼稚園で一番うまくて、運動神経も良かったんで。後はお行儀よくが良かったんじゃないですかね」と笑う。
堀井監督も「広瀬という核になる選手がいる。圧倒的な力があり、チーム作りの前面に立って欲しいが、だからと言って広瀬におんぶにだっこじゃ天皇杯は獲れない。広瀬がいなくても勝てるチームにしなくてはならない。経験、知見を周りが吸収して欲しい」と絶大な信頼を広瀬選手に与えている。
「春、秋で通算10本打ちたい」と話し、春の目標は打率.300超えと5本塁打と話す。リーグ戦は1年春から出場し、その秋に2本塁打、その後、2年時は春秋でそれぞれ1本と3本、そして昨年は春に4本塁打、秋に3本塁打とまんべんなくホームランを放つっており、今年、昨年と同数を打てば20本塁打、そして目標の本数を打てば高橋由伸選手のリーグ記録に並ぶ23本塁打となる。
打率は1年秋と2年春の3割を越えているが、昨年は春が.277、秋が.254となっている。昨春は13四死球となかなか勝負をされにくくなり、秋は20三振と狙いすぎな場面も見られた。春のようにしっかりと待って、堂々と四球で歩くくらいの形ができ、少ないストライクゾーンの球を確実にホームランできるか、非常に高いレベルの打撃が必要となるが、それができれば、ドラフト2位以上で指名されることになっていくだろう。
昨年12月の合宿でも、155キロの球で圧倒していた冨士隼斗投手の球を振り抜き、坊っちゃんスタジアムのレフトスタンドへ運んだ圧巻の打撃を見せている。「速すぎて見えていなかった」といいながらもあの当たりができるのが広瀬選手だろう。
昨年は萩尾選手が大きく飛躍し、巨人のドラフト2位で指名された。広瀬選手はそれを超える選手ではないかと思う。
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