近畿学生リーグ2部の太成学院大・田中大聖選手が、153キロ右腕&強打者として注目されている。
コロナが転機
田中大聖投手は最速153キロの速球を投げる右腕投手としてプロが注目するが、近畿学生リーグ2部では打者としても活躍し、昨秋は4本塁打にOPSが1.345と驚異的な数字を出している。
鶴岡東高校で3年夏の甲子園に出場したものの、背番号18をつけており出場はなかった。「自分のレベルに限界を感じた。野球をやめようかなと思っていた」と話す。しかし、父親などの説得により地元の太成学院大に進学すると、コロナ禍で授業もオンラインとなり野球部の練習も中止され、何をしようかなと考えたときに、24時間営業のジムだけが開いていた」と毎日ジムの通うようになった。
ジムでトレーナーと出会って指導をうけると、高校時代から体重が20kgも増え、「全部で強くなった」という。右肘の痛みもなくなり2022年の3月に投球練習を開始すると、最速148キロを記録した。また、50m走も5.7秒を記録し、驚異的な体を手に入れた。
現在は最速153キロを記録、2部リーグでは2年秋に首位打者に輝くなどベストナインに3度輝いている。「社会人野球に行きたかったので、目立たないと始まらない。自分の中ではラッキー。野球だけは目立ちたい」と話していたが、すでに4球団のスカウトが視察に訪れており、福岡ソフトバンクの稲嶺スカウトは「体にもボールにもスイングにも力がある。投手と野手の両方を見て、どちらの方向かを見極めていきたい」と話す。
投手としてフォームのバランスもよく、背筋の力で最後にぐっと押すことができる。個人的には投手として高く評価をしているが、打撃ももっと見てみたい。

2部で注目度は低いが「(当初は)社会人野球に行きたかったので、目立たないと始まらない。自分の中ではラッキー。野球だけは目立ちたい」と前向きに捉えている。スカウトの間では評判になっており、4球団以上が視察した。ソフトバンクの稲嶺スカウトは「体にもボールにもスイングにも力がある。投手と野手の両方を見て、どちらの方向かを見極めていきたい」と、今後の成長に期待した。
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