立命館大とオープン戦を行った大阪商業大は、ドラフト上位候補の渡部聖弥選手が4番サードで出場した。また、今年入部する真鍋慧選手や中山優月投手も出場した。
サード
広陵高校では内野手としてプレーしていた渡部聖弥選手、大商大では俊足と強肩を活かすために主にセンターでプレーをしていたが、この日はサードで出場し注目された。富山監督のアドバイスでこの冬はサードの他、セカンドでもノックを受けていたという。
打撃ではセンター前ヒットとレフト前ヒットの2安打と、犠牲フライの1打点を挙げ、順調にシーズンに向かっている。渡部選手は「元から内野手なので慣れていますし、どこでも守れるように」と話し、内野の練習をすることで「体のキレ」も出ているという。
またこの日は、広陵高校の後輩で今年入部する真鍋慧選手が実戦デビューをした。5回に代打で登場すると、10球粘ってフルカウントとし、あと少しでホームランというライトフライを打ち上げた。そのままDHで出場すると、第2打席はセカンドゴロ、第3打席は四球を選んだ。「4年後のドラフトは考えていないです。大商大を日本一にすることしか考えていないので、ベンチに入るだけでなく、自分のできることでレギュラーを取りに行きます」と話し、まずは大商大に中心になることを目指す。
また、真鍋選手は先輩の渡部選手について、「1年しか一緒に過ごせないので、技術やフィジカル含め、できることは聖弥さんのいいところを盗みたい」と話す。そして渡部選手も「自分が背中を見せて、真鍋がやりやすいようにサポートしていきます」と話し、自分が今年の活躍する姿を見せ、そして秋にはドラフト会議での指名を受ける姿を後輩に見せていく。
さらにこの日は、同じく今年入部する智弁学園出身でU18代表の中山優月選手も登板し、1回1安打2奪三振、最速は146キロを記録した。「体の大きいバッターも多く、逃げてしまえばもったいない経験になる」と話した。
中山選手は高校では投手と内野手の二刀流で、侍ジャパンU18代表でも主軸を任された事もあるが、大学でも内野手の練習を続けている。「両方やっている以上、どちらも平均的では目立てないですし、チームに入ってはいけないです」と二刀流の覚悟を決めている。
大学では真鍋選手とキャッチボールを行うなど、内野手としてのライバルにもなっているが、真鍋選手の体格を見て「今の体のままじゃ、このままは終わっていくだけ。まずは体を強くしてパワーをつけたい」と話した。
先輩から後輩へ、大商大の強さはこれからも続いていく。



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