東都大学リーグでは、1部2部の入れ替え戦が行われ、2部1位の東京農業大が1部6位の駒澤大に2勝1敗と勝ち越し、31年ぶりとなる1部昇格を決めた。
3部降格から
東農大は応援を含めたチーム全体の勢いで試合を決めた。この日は初回に先制すると、2回に5点、3回に2点、そして4回に3点を奪い、序盤で11−0と大きく勝ち越した。
東農大は昨年の春、2020年の秋以来となる3部降格をしてしまう。習志野で注目された主将の和田泰征選手は、「これ以上ないほどの悔しさを味わった」と話し、「自分がチームを変える」と決意すると、北口監督も「和田たちの代に懸けたいなと。その思いが一緒だった」と話し、昨年は3年生だった和田選手を主将に抜擢した。
自主的な練習が特徴の東農大、平日のチーム全体練習は午前8時までで、その後は自主練習となり、選手の自主性が大きく問われる。しかし、和田選手を中心にこの時間に悔しい思いを保ちながら練習を続けると、昨秋に1季のみで2部昇格を果たした。
そして今春、チームは専修大や東洋大といった強力なチームがいる中で、9勝3敗、勝ち点4で2部昇格即優勝を果たすと、この入れ替え戦でも初戦は1部の大学の強さに弾き返されたが、2戦目で序盤から打線に勢いがあって勝利すると、この日は序盤から相手を圧倒した。
そしてこのリードをプロ注目の150キロ右腕・長谷川優也投手が持ち前の安定感あるピッチングで9回3安打1失点に抑え、堂々の1部昇格を果たした。
2部で大きな下剋上を果たした東農大、秋は1部でも下剋上をしてようやくストーリーは完成する。和田選手や長谷川投手、他にも高校時に注目された松村力投手、近藤想真投手など実力のある選手がいる。




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