東京六大学では、プロ志望届を提出した選手が最後のアピールをしている。法政大の山城航太郎投手は6回から登板して5イニングを無失点に抑え、リーグ戦初勝利を手にした。
リーグ戦初勝利
6回から2番手として登板した法政大・山城航太郎投手は、150キロ前後のストレートとスライダーを織り交ぜて、延長10回までの5イニングを4安打5奪三振無失点、無四球の素晴らしい投球を見せ、4年生の秋にしてリーグ戦初勝利を挙げた。「チームのためにと投げていたらもらえた勝利なので、すごくうれしいです」と話した。
山城選手は福岡大大濠では高校通算21本塁打を放つスラッガーで、二刀流としてプレーしていた。大学に入ってから本格的に投手となるも、「自分を見失ってCチームに落ちた時もあって、まともに投げられる状態じゃないところまで落ちたこともあります」と苦労をしている時期もあった。
しかし、最速154キロを記録するなど投手としても大きく飛躍し、元プロの高村助監督による投手の指導や、同じく元プロの大島監督のアドバイスもあり、ドラフト候補に名前が挙がるまで成長した。大島監督は「1球1球は一級品」と高く評価する。
複数球団から調査書が届いているといい、ドラフト会議での指名を待つ。「ここ最近、1人になった時にすごく考えちゃうので。なるべく友達と一緒に過ごして、1人の時間を過ごさないようにしたいです」と話した。
6奪三振
またこの日は、明治大の浅利太門投手が素晴らしい投球を見せた。3-3の同点の8回から登板すると、8回こそ2つの四死球でピンチを招いたが、152キロのストレートで3つの三振で切り抜けると、延長11回2アウトまでを投げて3回2/3え3安打6奪三振で無失点に抑えた。
長身から素晴らしいフォームで角度のある球を投げる浅利投手だが、昨年までのリリーフ登板から春は先発に挑戦したものの調子を崩していた。秋は再びリリーフとして投げて結果をの見せており、「自分でもかなりよくなってきました。明日も頑張ります」と話す。
こちらもドラフト会議での指名を待つ事になるが、まずは今日の早大とのカードで勝利を掴み、その流れで24日を待ちたい。



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