2024年の東京六大学秋季リーグ戦は最終節の早慶戦が行われ、慶応大が早稲田大に2連勝した。最終的に慶大の4番を打った清原正吾選手も有終の美を飾った。
野球が家族をつなぐ
この日は1点を追う4回に1アウト2塁の場面で二塁に内野安打を放ち、同点へとつなげた清原正吾選手、この日の安打は1本で、大学最終となる9回の打席では空振り三振に倒れた。「フルスイングをして終わろうと。僕らしくていいんじゃないかなと思います」と笑った。
しかし、試合終了の整列の時には清原選手は号泣、「ありがとう!」と絶叫した。「本当に僕自身だけでは4年間やってこれなかった。監督、家族やメンバー外の選手、みんなに対してありがとうという思いが込み上げてないてしまいました」と話す。
大学から硬式野球を始めると、父の名前が想像以上に大きかった。プレッシャーももちろんあったと思うが、「応援してくださる方がたくさんいらっしゃって、追い風に変えてきました」と話し、「自分のすべてを捧げたもの。僕の家族は野球がまたつないでくれた」と野球に対して感謝をしている。
卒業後
NPBのドラフト会議ではプロ志望届を提出したものの名前は呼ばれなかった。現在は独立リーグなど9球団以上からオファーが届いている状態も、清原選手は「腹に落とし込んで決めることができていない」と話し、「どの選択肢も有り得るというか、自分と見つめ合って考えたい」と、これから熟考して進路を決めていく。
大学から公式戦を始め、3年間はリーグ戦の出場も少なく、ホームランも0本だった。しかし、今年の秋は4番をうち、リーグ戦で3本塁打を放った。その能力は非常に認められるものがあると思う。まずは清原選手の決断を待ちたい。
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