明治大学の4年生で最速155キロの速球を投げ急成長を見せている大川慈英投手が、社会人野球・東京六大学対抗戦のセガサミー戦で先発し、3回をノーヒット無失点に抑えた。リリーフで投げてきた大学屈指の速球派が、明治大の先発として今季は投げることになる。
リリーフから先発へ
この日の社会人野球・東京六大学対抗戦のセガサミー戦で先発した大川慈英投手は、曇りで気温が低い中でこの日は最速148キロを記録し、3回を投げてノーヒット無失点に抑えた。
奪った三振は2個、ただし与えた四球が3つあり、「結果的に抑えただけ。チームに流れをと思っていたが、コントロールミスがあって四球を出してしまった。打たれるより駄目」と反省を口にした。
常総学院時代から重さを感じさせるストレートと、変化球もしっかりと投げられ、コントロールも安定していた投手で、先発、リリーフといろいろな場面で登板していたが、大学では球威を買われてリリーフでの登板が多く、ここまでの東京六大学リーグ通算成績は、17試合で3勝0敗、防御率4.43となっている。
しかし今年は、同学年でエース候補の高須大雅投手が故障からの復活途中という状況で、この日も登板をせずに春のリーグ戦での登板がわからない状況で、戸塚監督は「大川は4年生の自覚を持ってやっているので、先発は十分ある」と話し、先発としての起用を考えているようだ。
高須投手、久野悠斗投手といったプロ注目の投手がいる中で、大川投手も今年のドラフト会議での指名をめざし、この春は先発で勝てる投手を意識している。1回戦の先発の座を掴み、春のリーグ戦で大きくアピールをしてゆきたい。
ノーヒットリレー
この日は大川投手が3回をノーヒット、その後も3年の前田悠槙投手が1回、2年の大室亮満投手が2回、3年の三浦心空投手が2回、そして4年の菱川一輝投手が1回をそれぞれノーヒットに抑え、セガサミー打線をノーヒットノーランの封じた。
リードをする小島大河捕手もプロ注目で、この日は3年の福原聖矢捕手もマスクをかぶり、明治大の強力なバッテリーは、この春の東京六大学を制する力を十分に持っている。
ここに高須投手、久野投手が加わってくれば、更に強力な投手力となってゆきそうだ。15年連続でドラフト指名選手を出している明治大、今年も分厚い戦力で16年連続は確実な情勢だ。

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